ゴジラvsビオランテ
2004年8月30日 ゴジラ
今日は時間が無いのでレビューだけ書きます(^^;
本日は昨日の「ゴジラ」の続編である「ゴジラVSビオランテ」
前作から5年後に製作されたこの「ゴジラVSビオランテ」は、従来の様に東宝側がストーリーを作るのではなく、一般公募によって脚本が作られた映画である。その為、この作品は今までのゴジラとは一味も二味も違う作りになっている。
故に、この作品、出来としてはゴジラ映画の中での1,2を争うモノになっている。タイトルにはあくまで、「VS」と付いているのだが、この作品はゴジラとビオランテのバトルが主ではなく、あくまでゴジラと人類の戦いが主眼に置かれている。
ここまでゴジラと人類の戦いがクローズアップされた映画も珍しい。故にゴジラとビオランテの戦いが希薄になっている感は否めないが、ビオランテはもともと人間の細胞から作られたモノであり、2大怪獣のバトルは怪獣対怪獣と言う図式を借りた、怪獣対人類のバトルとしても見て取れるのだ。
故に、人類との攻防が熱い「ゴジラVSビオランテ」には、数々の超兵器が登場する。物語の主となる「抗核エネルギー・バクテリア」や、自衛隊の新兵器である「メーサー砲」「スーパーX2」などのおなじみの超兵器がゴジラと激戦を繰り広げるシーンは見ていてとても興奮する。特に、後半の大阪・ビジネスパークや若狭湾での攻防はゴジラ映画史上に残る名シーンと言えよう。
ところで、余談だがゴジラが大阪を襲撃するシーンは、後年、ティム・バートン監督の「マーズ・アタック」に流用された。それだけ出来が良かったと言うコトなのだろうか。
だが、実は「ゴジラVSビオランテ」は、こう言う特撮シーンばかりの映画ではない。前半の部分は、ゴジラ細胞を巡る人類の攻防や苦悩などが緊迫感充分に描かれており、平成ゴジラシリーズ中、最も人間ドラマが鋭い出来になっている。前半で人間ドラマに含みを持たせておき、後半のゴジラ出現に上手く繋げているのだ。
さすが、「オレンジロード超特急」の大森一樹。この辺は上手い。
と言うことで、この「ゴジラVSビオランテ」は平成ゴジラシリーズの中でもピカイチの出来であると言っても過言ではない。何といってもストーリーが破綻してないのだ。脚本を練るのにいくつか制約がいるゴジラ映画で、ストーリーが破綻してないのも珍しい。
ただ、アラはある。でも、映画のアラなど探し出したらキリが無い。特にゴジラ映画でアラを探し始めたら、ゴジラの存在さえ否定しかねない。
でも、そんなアラを感じるコトは、多分この作品ではないと思う。それだけ良く出来た作品だと思うからだ。
「ゴジラVSビオランテ」
脚本・監督:大森一樹 特技監督:川北紘一
音楽:すぎやまこういち 原作:小林晋一郎
桐島一人:三田村邦彦 大河内明日香:田中好子
黒木翔:高島政伸 三枝未希:小高恵美 権藤吾郎:峰岸徹
大河内財団総裁:金田龍之介 白神源壱郎:高橋幸治
本日は昨日の「ゴジラ」の続編である「ゴジラVSビオランテ」
1985年に新宿を襲ったゴジラ。その破壊跡から、ゴジラ細胞が発見された。ゴジラ細胞とは、自己再生能力を持つ不死の細胞。そのゴジラ細胞を手に入れようと、国と国との間で争いが起きていた。そして争いの中で、娘を亡くしたある科学者は、ゴジラ細胞に娘とバラの細胞を融合させ、大怪獣・ビオランテを作り出してしまう。さらに、今度は三原山が爆破され、ゴジラが復活。果たして、ゴジラとビオランテの脅威の前に日本はどうなってしまうのか?
前作から5年後に製作されたこの「ゴジラVSビオランテ」は、従来の様に東宝側がストーリーを作るのではなく、一般公募によって脚本が作られた映画である。その為、この作品は今までのゴジラとは一味も二味も違う作りになっている。
故に、この作品、出来としてはゴジラ映画の中での1,2を争うモノになっている。タイトルにはあくまで、「VS」と付いているのだが、この作品はゴジラとビオランテのバトルが主ではなく、あくまでゴジラと人類の戦いが主眼に置かれている。
ここまでゴジラと人類の戦いがクローズアップされた映画も珍しい。故にゴジラとビオランテの戦いが希薄になっている感は否めないが、ビオランテはもともと人間の細胞から作られたモノであり、2大怪獣のバトルは怪獣対怪獣と言う図式を借りた、怪獣対人類のバトルとしても見て取れるのだ。
故に、人類との攻防が熱い「ゴジラVSビオランテ」には、数々の超兵器が登場する。物語の主となる「抗核エネルギー・バクテリア」や、自衛隊の新兵器である「メーサー砲」「スーパーX2」などのおなじみの超兵器がゴジラと激戦を繰り広げるシーンは見ていてとても興奮する。特に、後半の大阪・ビジネスパークや若狭湾での攻防はゴジラ映画史上に残る名シーンと言えよう。
ところで、余談だがゴジラが大阪を襲撃するシーンは、後年、ティム・バートン監督の「マーズ・アタック」に流用された。それだけ出来が良かったと言うコトなのだろうか。
だが、実は「ゴジラVSビオランテ」は、こう言う特撮シーンばかりの映画ではない。前半の部分は、ゴジラ細胞を巡る人類の攻防や苦悩などが緊迫感充分に描かれており、平成ゴジラシリーズ中、最も人間ドラマが鋭い出来になっている。前半で人間ドラマに含みを持たせておき、後半のゴジラ出現に上手く繋げているのだ。
さすが、「オレンジロード超特急」の大森一樹。この辺は上手い。
と言うことで、この「ゴジラVSビオランテ」は平成ゴジラシリーズの中でもピカイチの出来であると言っても過言ではない。何といってもストーリーが破綻してないのだ。脚本を練るのにいくつか制約がいるゴジラ映画で、ストーリーが破綻してないのも珍しい。
ただ、アラはある。でも、映画のアラなど探し出したらキリが無い。特にゴジラ映画でアラを探し始めたら、ゴジラの存在さえ否定しかねない。
でも、そんなアラを感じるコトは、多分この作品ではないと思う。それだけ良く出来た作品だと思うからだ。
「ゴジラVSビオランテ」
脚本・監督:大森一樹 特技監督:川北紘一
音楽:すぎやまこういち 原作:小林晋一郎
桐島一人:三田村邦彦 大河内明日香:田中好子
黒木翔:高島政伸 三枝未希:小高恵美 権藤吾郎:峰岸徹
大河内財団総裁:金田龍之介 白神源壱郎:高橋幸治
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