やっとこさ見ることが出来たよ。この「デイ・アフター・トゥモロー」を。
一応、昨日で学校が終わったので、今日はゆっくりこの映画を鑑賞した。今日の日記はそのレビューだす。

二酸化炭素の大量排出に伴う地球温暖化が深刻化する中、古代気候学者のジャック・ホールは、自らの研究結果をもとに大規模な気候変動を予測し、学会で注意を呼びかける。それから数ヵ月後、世界各地が前例のない異常気象に見舞われる。巨大ハリケーンがLAを襲い、大津波がマンハッタンを呑み込む。ジャックの仮説が予想外の早さで現実となったのだ。ジャックは人々を南に避難させるよう合衆国副大統領に進言するが、政府は事態の深刻さを理解しない。やがて気温が急激に下降し始め、北半球は氷河期に突入してゆく…。


(※「goo」HP http://www.goo.ne.jp/より抜粋)



正直何にも期待してなかった
だって監督があのローランド・エメリッヒだもの。
今までの作品といえば「インデペンデンス・デイ」「GODZILLA」を思い浮かべる方も多いと思うが、「インデペンデンス・デイ」は細かいアラが結構目立ったし、「GODZILLA」なんかゴジラのデザイン云々を別としても、「傑作」と言える出来ではないな、というのが正直な感想だった。

そこに来てこの「デイ・アフター・トゥモロー」である。

予告編を見る限りでは、なかなか期待できそうだったので、一縷の望みを託して見てみたけどやっぱりダメか・・・orz

何ていうかイマイチだったなぁ。個人的には。
何がどうダメかといえば、とにかくドラマ自体がダラダラしてるんだよな。
冒頭のクレパスのシーンから、異常気象の発生まで徐々に盛り上げようとはしているんだけど、テンポが悪い所為かいまひとつ緊迫感に欠ける。特に前半は見ていてダレてくる。
それに対して後半の方はニューヨークに氷の恐怖が迫り来るシーンを上手く描いてはいるんだが、どこかで見たようなシーンがあったりするので、前半のダラダラ感を巻き返すまでにはなってないような気がする。
また、劇中に登場する千代田区のシーンも、「何だこれ?」ってなカンジで拍子抜け。正直、これが日本か?っていう出来だし、役者陣も日本人じゃないよな。アレ。何で日本人使わなかったんだろ?すんごい疑問。
っていうか、考えてみればエメリッヒは「GODZILLA」で何度も日本を訪れているハズだよなぁ。それなのに、何でああなるの?


いやいや、でも特撮は凄いよ
ニューヨークに大津波が迫り来るシーンや、エンパイヤステートビルを始めとする高層ビル群が凍りつく描写のクオリティは凄い。さすが、エメリッヒはCGの使い方に関しては上手い。

でも、それだけ・・・というか。(^^;

どうしても人間ドラマが弱いんだよな。
見終わってみて、この映画を振り返ってみたときに、特撮シーンしか印象に残ってない。
確かに父と子の再会シーンは感動的だし、船の中においての脱出劇も興奮させられるし、ラストの「凄く空気が澄んでいる」なんていう台詞もあって良いとは思うんだけど、やっぱり人間ドラマの弱さをカバーするまでには至ってないなぁ。。。
何年か前にエメリッヒ自身が「SF映画は登場人物たちを忘れてしまうことこそが、最も悪いこと」と豪語していたのに、自らそれをやってのけている。

やっぱりそりゃマズイだろぉ。


・・・ということで、個人的にはいまひとつ楽しめなかった今回の鑑賞であった。



「デイ・アフター・トゥモロー」
監督・製作・脚本:ローランド・エメリッヒ
脚本:ジェフリー・ネクマノフ 音楽:ハラルド・クルーサー

ジャック・ホール:デニス・クエイド
サム・ホール:ジェイク・ギレンホール ラブソン:イアン・ホルム
ローラー:エミー・ロッサム ルーシー:サラ・ウォード

封切:2004年6月5日

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