「カンフー・ハッスル」感想(ネタバレ)
2005年1月5日 映画
正月休みもそろそろ大詰め。
今日は友人3人と共に見てきましたよ。「カンフー・ハッスル」を。
(※YAHOO!ムービー http://movies.yahoo.co.jp/より抜粋)
う〜ん、個人的にはダメだな。この映画。
何ていうか、全くもって肌に合わない。コレ。
見る前はチャウ・シンチー監督の前作「少林サッカー」を見ていなかったから、そのイメージとダブらないで楽しめるだろう、と期待していたが、期待するんじゃなかったな。まったく。
これは怪獣映画でも味わったことがあるんだけど、映画ってあんまり期待してみると、いともカンタンに裏切られるんだよな。特にこの「カンフーハッスル」は、吹き替え版の主役の声を担当している山寺宏一さんのナレーションによるTVスポットの「ありえねー」の台詞が印象的だったので、久々に良い意味での馬鹿映画が見られる、と期待してたんだけどね・・・。
何がどうダメだったかというとさ、人がどんどん死んでいくのがどうもいただけなかった。しかも、その殺し方が残酷なんだよな。だって斧で叩き殺すんだもの。どっかの妖怪か、ってんだ。これだったらいっそのこと銃で撃ち殺せよな、って見てる間ずっと思ってた。銃で撃ち殺すんだったら、血が吹き出すシーンだったり、倒れ方だったりして俗に言う「殺しの美学」を披露出来て、ビジュアル的にも美しいものが出来上がるんだよな(もちろん「映画」として、だからね。念のため)。でも、斧を武器に戦うってのは、いくらなんでもちょっと・・・。しかも、斧で殺された後の人間の体が(ほんのちょっとだけど)映されるっていう描写は、私個人としては見るに耐えなかったなぁ。何ていうか。
あと、あの変な三味線の二人が繰り出す刀で、猫の体が真っ二つになるシーンなんかは最悪だな。このシーン、猫自体は写してないんだけど、影で猫の体が切れているのがわかるから、余計に生々しい。
おっと、最初から悪いコトを書いてしまったが、別にこういう「お馬鹿映画」は嫌いではないんだよ。
従来のように、中途半端なお馬鹿映画になるより、こういう風に最初から「お馬鹿映画を作ろう」っていう意気込みで作ってる映画のほうが見ていて心地が良いってのは事実だとは思うんだ。だから、バトルシーンで繰り広げられる、過剰なリアクションだったり、破壊シーンは爽快感を得られて良かったかな、とは感じた。寧ろどちらかといえば、最新のCG技術を使用したバーの破壊シーンだったり、ラストのビル吹き飛ばしシーンなんかはハリウッドやなんかにも負けないクオリティでなかなか。
特撮意外でも、脚本的にはしっかりしているし、主人公のキャラクターも悪くない。ああいう風に、悪人になろうとしても成りきれないキャラクター設定というのは好感が持てるなぁ。まぁ、何だか昔どっかで見たような設定ではあるけど、途中にきちんと伏線があったりして登場人物のキャラはイイ。寮の大家の二人が実はカンフーの達人だった、なんていうのは意外性があって驚かされたしね。
でも、全体的にはどーしてもグロさが目立つんだよな。特に前半からそういうグロいシーンが続くし。笑いのシーンもあるけれど、こう、腹の底から笑えたシーンってのは無かった。TVスポットを見る限りでは、爆笑シーンが満載だと予想していたんだけど、実際のところは全然。映画館の観客の方々も、決して爆笑はせずにクスっと笑う程度だったなぁ。
あ、そうそう映画館の観客といえば、この映画の観客は何故か小さな子供たちが多かったんだよね。ぶっちゃけ、「ゴジラ」よりも年齢層が低かったのは驚き。見る限りでは別に子供向けでは無いんだよなぁ。確かに子供が見て退屈する映画では無いと思うけど、ちょっと疑問だったな。個人的には。
こういうコトを言うと、様々な議論を呼びそうだけど、私個人としては知り合いの子供たちにこの映画を見せたいとは思わないなぁ・・・。
ってなことで、この「カンフーハッスル」。私的にはイマイチ。何でかなぁって考えてみたんだけど、それはやっぱり、幼い頃から「ドラえもん」で育ってきたからなのかなァ、って思うんだよね。
あ、最後に一つ。
エンディングクレジットには日本語吹き替え版の出演者たちの名前が当然テロップで表示されるんだけど、山寺宏一さんや屋良有作さん、山口勝平さんなど名だたる方たちに紛れて蝶ネクタイこと軽部真一アナとアヤパンこと高島彩アナが出てたのには驚き。
一体、ドコに出てたんだろうね?
「カンフーハッスル」
監督・製作・脚本:チャウ・シンチー
製作総指揮:ビル・ボーデン/デヴィッド・ハン/ジャオ・ハイチェン
脚本:ツァン・カンチョン/チャン・マンキョン 音楽:レイモンド・ウォン
出演:チャウ・シンチー/ユン・ワー/ユン・チウ/ブルース・リャン
日本語吹き替え版主題歌:nobnady knows+
ソニー・ピクチャーズ系列にて絶賛公開中
今日は友人3人と共に見てきましたよ。「カンフー・ハッスル」を。
冷酷無情なギャング団“斧頭会”のメンバーを目指すシン(チャウ・シンチー)とその相棒(ラム・ジーチョン)は、貧困地区の豚小屋砦で小金を騙し取ろうとするが……。
(※YAHOO!ムービー http://movies.yahoo.co.jp/より抜粋)
う〜ん、個人的にはダメだな。この映画。
何ていうか、全くもって肌に合わない。コレ。
見る前はチャウ・シンチー監督の前作「少林サッカー」を見ていなかったから、そのイメージとダブらないで楽しめるだろう、と期待していたが、期待するんじゃなかったな。まったく。
これは怪獣映画でも味わったことがあるんだけど、映画ってあんまり期待してみると、いともカンタンに裏切られるんだよな。特にこの「カンフーハッスル」は、吹き替え版の主役の声を担当している山寺宏一さんのナレーションによるTVスポットの「ありえねー」の台詞が印象的だったので、久々に良い意味での馬鹿映画が見られる、と期待してたんだけどね・・・。
何がどうダメだったかというとさ、人がどんどん死んでいくのがどうもいただけなかった。しかも、その殺し方が残酷なんだよな。だって斧で叩き殺すんだもの。どっかの妖怪か、ってんだ。これだったらいっそのこと銃で撃ち殺せよな、って見てる間ずっと思ってた。銃で撃ち殺すんだったら、血が吹き出すシーンだったり、倒れ方だったりして俗に言う「殺しの美学」を披露出来て、ビジュアル的にも美しいものが出来上がるんだよな(もちろん「映画」として、だからね。念のため)。でも、斧を武器に戦うってのは、いくらなんでもちょっと・・・。しかも、斧で殺された後の人間の体が(ほんのちょっとだけど)映されるっていう描写は、私個人としては見るに耐えなかったなぁ。何ていうか。
あと、あの変な三味線の二人が繰り出す刀で、猫の体が真っ二つになるシーンなんかは最悪だな。このシーン、猫自体は写してないんだけど、影で猫の体が切れているのがわかるから、余計に生々しい。
おっと、最初から悪いコトを書いてしまったが、別にこういう「お馬鹿映画」は嫌いではないんだよ。
従来のように、中途半端なお馬鹿映画になるより、こういう風に最初から「お馬鹿映画を作ろう」っていう意気込みで作ってる映画のほうが見ていて心地が良いってのは事実だとは思うんだ。だから、バトルシーンで繰り広げられる、過剰なリアクションだったり、破壊シーンは爽快感を得られて良かったかな、とは感じた。寧ろどちらかといえば、最新のCG技術を使用したバーの破壊シーンだったり、ラストのビル吹き飛ばしシーンなんかはハリウッドやなんかにも負けないクオリティでなかなか。
特撮意外でも、脚本的にはしっかりしているし、主人公のキャラクターも悪くない。ああいう風に、悪人になろうとしても成りきれないキャラクター設定というのは好感が持てるなぁ。まぁ、何だか昔どっかで見たような設定ではあるけど、途中にきちんと伏線があったりして登場人物のキャラはイイ。寮の大家の二人が実はカンフーの達人だった、なんていうのは意外性があって驚かされたしね。
でも、全体的にはどーしてもグロさが目立つんだよな。特に前半からそういうグロいシーンが続くし。笑いのシーンもあるけれど、こう、腹の底から笑えたシーンってのは無かった。TVスポットを見る限りでは、爆笑シーンが満載だと予想していたんだけど、実際のところは全然。映画館の観客の方々も、決して爆笑はせずにクスっと笑う程度だったなぁ。
あ、そうそう映画館の観客といえば、この映画の観客は何故か小さな子供たちが多かったんだよね。ぶっちゃけ、「ゴジラ」よりも年齢層が低かったのは驚き。見る限りでは別に子供向けでは無いんだよなぁ。確かに子供が見て退屈する映画では無いと思うけど、ちょっと疑問だったな。個人的には。
こういうコトを言うと、様々な議論を呼びそうだけど、私個人としては知り合いの子供たちにこの映画を見せたいとは思わないなぁ・・・。
ってなことで、この「カンフーハッスル」。私的にはイマイチ。何でかなぁって考えてみたんだけど、それはやっぱり、幼い頃から「ドラえもん」で育ってきたからなのかなァ、って思うんだよね。
あ、最後に一つ。
エンディングクレジットには日本語吹き替え版の出演者たちの名前が当然テロップで表示されるんだけど、山寺宏一さんや屋良有作さん、山口勝平さんなど名だたる方たちに紛れて蝶ネクタイこと軽部真一アナとアヤパンこと高島彩アナが出てたのには驚き。
一体、ドコに出てたんだろうね?
「カンフーハッスル」
監督・製作・脚本:チャウ・シンチー
製作総指揮:ビル・ボーデン/デヴィッド・ハン/ジャオ・ハイチェン
脚本:ツァン・カンチョン/チャン・マンキョン 音楽:レイモンド・ウォン
出演:チャウ・シンチー/ユン・ワー/ユン・チウ/ブルース・リャン
日本語吹き替え版主題歌:nobnady knows+
ソニー・ピクチャーズ系列にて絶賛公開中
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