エスパー魔美 星空のダンシングドール
2005年3月22日 映画
今日のお話は、89年に公開された映画「エスパー魔美 星空のダンシングドール」。
(※キネマ旬報データベースhttp://www.walkerplus.com/movie/kinejun/より抜粋)
本作、「エスパー魔美 星空のダンシングドール」は、1988年に公開された映画「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」の併映作品として公開された中編作品である。
原作はマンガ「ドラえもん」の藤子・F・不二雄が手掛け、フランス人の血を引く少女・魔美がひょんなことからエスパーとなり、友人の高畑と共に超能力を使って幾多の事件やトラブルなどを解決する、という内容になっている。
それにしても、数年前から私は「エスパー魔美」を読み始めたのが、読めば読むほど味の出る内容で、物語に引き込まれていく。「ドラえもん」とはまた違った藤子作品の面白さを体感させてくれる。
そういうワケで、アニメの「魔美」を見てみようと思ったんだが、どういうわけかどのレンタルショップに行ってもこの作品が陳列されてる気配が無い。確かアニメの何話かはレンタルリリースされてるハズなのだが、この劇場版を除いて一つも見当たらない。そんな事情で、正直「仕方なく」といったカンジでこの作品を見るに至った。
んで、感想はどうかというと、ちょっと微妙。
この作品の原作は、第5巻に収録されているのだが、原作では劇団のおじいさんとそのおじいさんについて行った助手の女性の話なのだが、劇場版ではそれが男女の恋愛物語に置き換えられている。どうしてこうなってしまったのか全くもってわからないのだが、ストーリーは一昔前のラブストーリーのペースで進められていき、本来物語の主役であるハズの魔美は人形劇に参加したりするものの基本的に傍観者となっている。重要人物である高畑に関しては出番無しに近いし。また原作で割と重要なエピソードだった「魔美が父のモデル」をしているといった説明も一切なく、それ故に父が画家であるという印象も薄く、さらに魔美と高畑のほのかなラブストーリーも一切描かれていない。
というか、もともと原作の「人形が泣いた!?」自体、魔美や高畑などの主要メンバーが主役の物語でなく(それはそれでイイ物語ではあるのだけれど)、どうしてわざわざ劇場版にこのエピソードを選んだのかが全くもってわからない。特に若い男女の恋物語になってしまった所為か、原作でのラストの印象的な魔美の台詞が無くなってしまったのが非常に残念である。
とはいっても、原作で印象的だった人形が話すシーンは、音楽も相まって素晴らしい出来である。魔美と高畑のアテレコもイイ感じの演出で好感が持てるし。
だが、原作をある程度読んでいないと登場人物のキャラ設定などはほとんど理解できないので、これのみの観賞は個人的にはオススメできないなぁ。
「エスパー魔美 星空のダンシングドール」
魔美:横沢啓子 高畑:柴本広之
魔美のパパ:増岡弘 魔美のママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子
原作:藤子・F・不二雄 脚本:富田祐弘
音楽:田中公平 監督:原恵一
主題歌:「テレポーテーション 恋の未確認」
「S・O・S」(歌:橋本潮)
封切:1988年3月12日 観客動員数:280万人
魔美はある人形劇団と知り合ったが、そこは経営難で団員は一人、二人……と辞めていった。やがて解散寸前に追い込まれ、恋人・朋子が止めるのも聞かず、団長の英樹までが故郷に帰ってしまった。彼が愛した人形達が説得すれば戻るかもしれないと思った魔美は、さっそく人形を動かし、団長を東京へ連れ戻した。そして、ようやくスポンサーが見つかり、劇団再建のメドがたった。
(※キネマ旬報データベースhttp://www.walkerplus.com/movie/kinejun/より抜粋)
本作、「エスパー魔美 星空のダンシングドール」は、1988年に公開された映画「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」の併映作品として公開された中編作品である。
原作はマンガ「ドラえもん」の藤子・F・不二雄が手掛け、フランス人の血を引く少女・魔美がひょんなことからエスパーとなり、友人の高畑と共に超能力を使って幾多の事件やトラブルなどを解決する、という内容になっている。
それにしても、数年前から私は「エスパー魔美」を読み始めたのが、読めば読むほど味の出る内容で、物語に引き込まれていく。「ドラえもん」とはまた違った藤子作品の面白さを体感させてくれる。
そういうワケで、アニメの「魔美」を見てみようと思ったんだが、どういうわけかどのレンタルショップに行ってもこの作品が陳列されてる気配が無い。確かアニメの何話かはレンタルリリースされてるハズなのだが、この劇場版を除いて一つも見当たらない。そんな事情で、正直「仕方なく」といったカンジでこの作品を見るに至った。
んで、感想はどうかというと、ちょっと微妙。
この作品の原作は、第5巻に収録されているのだが、原作では劇団のおじいさんとそのおじいさんについて行った助手の女性の話なのだが、劇場版ではそれが男女の恋愛物語に置き換えられている。どうしてこうなってしまったのか全くもってわからないのだが、ストーリーは一昔前のラブストーリーのペースで進められていき、本来物語の主役であるハズの魔美は人形劇に参加したりするものの基本的に傍観者となっている。重要人物である高畑に関しては出番無しに近いし。また原作で割と重要なエピソードだった「魔美が父のモデル」をしているといった説明も一切なく、それ故に父が画家であるという印象も薄く、さらに魔美と高畑のほのかなラブストーリーも一切描かれていない。
というか、もともと原作の「人形が泣いた!?」自体、魔美や高畑などの主要メンバーが主役の物語でなく(それはそれでイイ物語ではあるのだけれど)、どうしてわざわざ劇場版にこのエピソードを選んだのかが全くもってわからない。特に若い男女の恋物語になってしまった所為か、原作でのラストの印象的な魔美の台詞が無くなってしまったのが非常に残念である。
とはいっても、原作で印象的だった人形が話すシーンは、音楽も相まって素晴らしい出来である。魔美と高畑のアテレコもイイ感じの演出で好感が持てるし。
だが、原作をある程度読んでいないと登場人物のキャラ設定などはほとんど理解できないので、これのみの観賞は個人的にはオススメできないなぁ。
「エスパー魔美 星空のダンシングドール」
魔美:横沢啓子 高畑:柴本広之
魔美のパパ:増岡弘 魔美のママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子
原作:藤子・F・不二雄 脚本:富田祐弘
音楽:田中公平 監督:原恵一
主題歌:「テレポーテーション 恋の未確認」
「S・O・S」(歌:橋本潮)
封切:1988年3月12日 観客動員数:280万人
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