「香港国際警察 / NEW POLICE STORY」感想(ネタバレ)
2005年4月6日 映画
遅ればせながら、「香港国際警察」を見てきたのであります。
(「香港国際警察」オフィシャルサイトhttp://www.hongkong-police.com/より抜粋)
私、香港映画はあんまり見ない人なんだが、友人が「面白いから」と言い、彼に同行して見に行ったのがこの作品。正直言って、何にも期待していなかったんだが、素晴らしい。
最初から最後まで笑いあり、涙あり、アクションありと盛りだくさんの内容でラストまで一気に見れた。ジャッキー・チェンは今は少々落ち目だと言われているようだが(年齢的な部分は別にして)とてもカッコイイ演技を見せてくれた。ただそのカッコ良さというのは「スーパーヒーロー」としてではなく、「人間臭さ」という意味でのカッコ良さだと思う。
冒頭、映画はジャッキー演じるチャン警部が泥酔して裏路地で倒れるところから始まる。そして画面は1年前に遡り、チャン警部を停職に追いやった冷酷な事件が起こるのだが、それによって絶望し、悩み苦しむジャッキーの姿は心に重くのしかかる。とにかく上手いのだ。一度に9人の部下を失い、アル中になって心身共にボロボロになるジャッキーの姿に、見ているうちに次第に感情移入していくのがわかった。
そのジャッキーを立ち直らせるのが、ニセの新人刑事「巡査1667」と名乗るシウホンなのだが、彼らのやりとりもテンポ良く進行し、飽きが来ない。さらにラストで何故彼がジャッキーに近づいたのかがわかるラストも感情移入できてイイ。
そして、何と言っても最大の見所はアクションシーンだろう。冒頭近くの壮大な爆発シーンもさることながら、復活したジャッキーと組織とのバトルも凄まじい迫力で、昨今のアクション映画もどきの作品群など足元にも及ばない。そのバトルシーンには爽快感さえ覚える。
だが、その爽快感は、前半から中半にかけて見せたジャッキーの人間臭さ溢れる演技の賜物であるように感じる。
だからこそ、ラストの人情劇と結婚式が活きるのだろう。
最後に一つ。
作品とは関係ないのだが、何故日本ではこんなに上映しているスクリーン数が少ないのだろう?もう少し増やせば、興行的にもそれなりの成績を残せると思うのだが。
「香港国際警察 / NEW POLICE STORY」
監督:ベニー・チャン 脚本:アラン・ユエン 音楽:トミー・ワイ
製作総指揮:ジャッキー・チェン 、ウィリー・チャン 、アルバート・ヤン
出演:ジャッキー・チェン 、ニコラス・ツェー 、ダニエル・ウー 、シャーリーン・チョイ 、チャーリー・ヤン
一年前。アジア銀行を襲った集団は、犯行後大胆にも意図的に警察へ通報し、駆けつけたパトカーや警察官たちを撃ちまくる。彼らは香港警察が考える以上に重装備だった。半ばゲーム感覚で犯行を企てるジョー(ダニエル・ウー)は犯罪集団の指導者。香港警察のチャン(ジャッキー・チェン)は集団のアジトを特定していた。
彼は「3時間で事件を解決してみせる」と豪語し、特捜部を引き連れてアジトへと向かった。だが、そこに待ち受けていたのは、チャンら香港警察を陥れる残忍な罠だった。ジョーら犯罪集団の攻撃の前に、一人一人倒されてゆくチャンの部下たち。チャンはかろうじてその場を生き延びたが、彼の心の中で、自身を支えていた何かが崩れ去った。殺された部下の中には、チャンの婚約者ホーイー(チャーリー・ヤン)の弟もいた。信頼する友、部下を失い、生きる希望すべてを失ったチャン。かつては、正義という盾のもと、任務を遂行し決して負けることのなかった男。だが今や、薄汚い路地裏を泥酔して這い回るような人生を送っていた。そんなチャンの前に新たな相棒として任命された"巡査1667"ことシウホン(ニコラス・ツェー)が現れる。警官として精気を失ったチャンに何とか立ち直ってもらおうと懸命に説得するシウホン。その一方で、香港警察には犯罪集団の新たな挑戦状が叩きつけられる。そして今、香港の存亡を賭ける壮絶な戦いが始まろうとしていた・・・。
(「香港国際警察」オフィシャルサイトhttp://www.hongkong-police.com/より抜粋)
私、香港映画はあんまり見ない人なんだが、友人が「面白いから」と言い、彼に同行して見に行ったのがこの作品。正直言って、何にも期待していなかったんだが、素晴らしい。
最初から最後まで笑いあり、涙あり、アクションありと盛りだくさんの内容でラストまで一気に見れた。ジャッキー・チェンは今は少々落ち目だと言われているようだが(年齢的な部分は別にして)とてもカッコイイ演技を見せてくれた。ただそのカッコ良さというのは「スーパーヒーロー」としてではなく、「人間臭さ」という意味でのカッコ良さだと思う。
冒頭、映画はジャッキー演じるチャン警部が泥酔して裏路地で倒れるところから始まる。そして画面は1年前に遡り、チャン警部を停職に追いやった冷酷な事件が起こるのだが、それによって絶望し、悩み苦しむジャッキーの姿は心に重くのしかかる。とにかく上手いのだ。一度に9人の部下を失い、アル中になって心身共にボロボロになるジャッキーの姿に、見ているうちに次第に感情移入していくのがわかった。
そのジャッキーを立ち直らせるのが、ニセの新人刑事「巡査1667」と名乗るシウホンなのだが、彼らのやりとりもテンポ良く進行し、飽きが来ない。さらにラストで何故彼がジャッキーに近づいたのかがわかるラストも感情移入できてイイ。
そして、何と言っても最大の見所はアクションシーンだろう。冒頭近くの壮大な爆発シーンもさることながら、復活したジャッキーと組織とのバトルも凄まじい迫力で、昨今のアクション映画もどきの作品群など足元にも及ばない。そのバトルシーンには爽快感さえ覚える。
だが、その爽快感は、前半から中半にかけて見せたジャッキーの人間臭さ溢れる演技の賜物であるように感じる。
だからこそ、ラストの人情劇と結婚式が活きるのだろう。
最後に一つ。
作品とは関係ないのだが、何故日本ではこんなに上映しているスクリーン数が少ないのだろう?もう少し増やせば、興行的にもそれなりの成績を残せると思うのだが。
「香港国際警察 / NEW POLICE STORY」
監督:ベニー・チャン 脚本:アラン・ユエン 音楽:トミー・ワイ
製作総指揮:ジャッキー・チェン 、ウィリー・チャン 、アルバート・ヤン
出演:ジャッキー・チェン 、ニコラス・ツェー 、ダニエル・ウー 、シャーリーン・チョイ 、チャーリー・ヤン
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