新「ドラえもん」第6話「マル秘スパイ大作戦」「ハロー宇宙人」
2005年5月20日 ドラえもん
先週に引き続き、今日も新「ドラ」のお話。
「マル秘スパイ大作戦」
原作では記念すべき第1巻に収録。
今日の放送は、原作片手に見たんだけれど、セリフの8割ほどが原作どおりで正直驚き。特に冒頭の教室のシーンなんか、原作のセリフをほとんど一字一句変えずにアニメ化していて、オリジナルを知っている身としてはかなり嬉しかった。
ストーリー的にも、ほぼ原作に沿ってアニメ化されており、物語としては大幅な変更は特に無いように思われる。
ところが、ちょっと驚きだったのが、この作品の根幹を成す秘密道具「スパイセット」のデザインが大幅に変更されたコト。原作のスパイセットは、顔型の土台に、“目玉”の形をしたカメラと、“耳”の形をしたスピーカーが付いていて、それを遠隔操作で動かす、というもので、少々不気味な印象だった道具だったのだが、今回の再アニメ化に際してそれが「目玉キャラとスピーカーキャラの二つの人形が単独で行動する」というものに大幅に変更された。これは恐らく、原作のスパイセットが現在の子供たちには受け入れられないという配慮から生まれたものであろうが、この変更自体は別に間違いではないであろう。実際、その二つのキャラは、一種独特の味を出していた。
大きな変更はコレだけだが、小さな変更点はいくつか見られる。まず、原作では結構重要な設定だった「スネ夫のおねしょぐせ」は無かったことになってしまった。代わりに追加されたエピソードは、「スネ夫はトイレに入るときにズボン類を全部脱ぎ、ドアを開け放しにする」という何だかワケの分からないもの。何ていうか、そりゃただのオヤジだろ、と。正直言ってこの変更に何の意味があったのか全くもってわからない。何でこれをわざわざ変更したのか。確か原作の15巻でもスネ夫のおねしょエピソードってあったよなぁ。イヤミキャラの唯一(?)の汚点がおねしょぐせって、子供には、結構わかりやすい設定だと思うのだけど・・・。
また細かいセリフの変更点も一箇所見られた。それはアニメ化に際しての細かい“間”などの影響ではなく、明らかな「自主規制」によるものであることがわかる。
まずドラえもんの「しかえし」が「こらしめる」に変わっていた。やっぱり「仕返し」という言葉に問題があるのだろうか。
前々回の「驚音波発振機」の時もそうだったが、必要以上の自主規制はあちこちで言われている通り必要ないと思う。
「ハロー宇宙人」
原作は13巻に掲載。
この「ハロー宇宙人」をまたアニメ化すると聞いた時、私はてっきり「どくさいスイッチ」の時みたいに前後編構成で放送すると思っていたのだ。何故かと言えば、この作品はタイトルページを合わせて計22ページの“中編作品”なのだ。故に15分じゃキチンと全部アニメ化出来ないんじゃないかと思ったのだが、案の定いくつかのエピソードがカットされていた。
カットされたのは、主にのび太とジャイアン&スネ夫の絡みのシーン。特に個人的に印象的だったインチキUFO写真にのび太が写って、二人が怒るというシーンが丸々カットされたのは残念だった。だからなのか、この作品のオチがいまひとつ活きてこないんだよな。
まぁ、その分のびドラの「火星人作り」にストーリーが絞られて、話自体は手堅くまとめられてはいたが、やや消化不良気味なのは事実。
妙に辛口だと思われるかもしれないけれど、初めてこの作品を読んだ時には、結構壮大な話に思えたんだよね。だから、今回のアニメ化で一気にスケールダウンしたという印象がどうも強くて。。。
ところで、ファンの中で隠れた人気を持つ(笑)UFOマニア円番さんを演じたのは、ベテラン茶風林だった。個人的には、緒方賢一が登板するのではないかと勝手に思っていたが、まあ茶風林の起用は的確だったと言えるだろう。それにしても、高山みなみ、松井菜桜子、そして今回の茶風林と何故か「コナン」出演者が多い気がするのは気のせい?そのうち、神谷明さんなんかが登板してくれると、結構面白いんだけど。
さて、そういうワケで今回の感想を総括すると、正直「微妙」。何ていうか、いくつかの変更点がかなり目立った回だったよな。
次回はまた前後編構成らしく、作品は26巻掲載の「のび太の地底国」。それにしてもいつも思うんだけど、新ドラの次回予告って、全くといいほど次回のストーリーの説明してないよね。何でだろ?(^^;
「マル秘スパイ大作戦」
原作では記念すべき第1巻に収録。
今日の放送は、原作片手に見たんだけれど、セリフの8割ほどが原作どおりで正直驚き。特に冒頭の教室のシーンなんか、原作のセリフをほとんど一字一句変えずにアニメ化していて、オリジナルを知っている身としてはかなり嬉しかった。
ストーリー的にも、ほぼ原作に沿ってアニメ化されており、物語としては大幅な変更は特に無いように思われる。
ところが、ちょっと驚きだったのが、この作品の根幹を成す秘密道具「スパイセット」のデザインが大幅に変更されたコト。原作のスパイセットは、顔型の土台に、“目玉”の形をしたカメラと、“耳”の形をしたスピーカーが付いていて、それを遠隔操作で動かす、というもので、少々不気味な印象だった道具だったのだが、今回の再アニメ化に際してそれが「目玉キャラとスピーカーキャラの二つの人形が単独で行動する」というものに大幅に変更された。これは恐らく、原作のスパイセットが現在の子供たちには受け入れられないという配慮から生まれたものであろうが、この変更自体は別に間違いではないであろう。実際、その二つのキャラは、一種独特の味を出していた。
大きな変更はコレだけだが、小さな変更点はいくつか見られる。まず、原作では結構重要な設定だった「スネ夫のおねしょぐせ」は無かったことになってしまった。代わりに追加されたエピソードは、「スネ夫はトイレに入るときにズボン類を全部脱ぎ、ドアを開け放しにする」という何だかワケの分からないもの。何ていうか、そりゃただのオヤジだろ、と。正直言ってこの変更に何の意味があったのか全くもってわからない。何でこれをわざわざ変更したのか。確か原作の15巻でもスネ夫のおねしょエピソードってあったよなぁ。イヤミキャラの唯一(?)の汚点がおねしょぐせって、子供には、結構わかりやすい設定だと思うのだけど・・・。
また細かいセリフの変更点も一箇所見られた。それはアニメ化に際しての細かい“間”などの影響ではなく、明らかな「自主規制」によるものであることがわかる。
まずドラえもんの「しかえし」が「こらしめる」に変わっていた。やっぱり「仕返し」という言葉に問題があるのだろうか。
前々回の「驚音波発振機」の時もそうだったが、必要以上の自主規制はあちこちで言われている通り必要ないと思う。
「ハロー宇宙人」
原作は13巻に掲載。
この「ハロー宇宙人」をまたアニメ化すると聞いた時、私はてっきり「どくさいスイッチ」の時みたいに前後編構成で放送すると思っていたのだ。何故かと言えば、この作品はタイトルページを合わせて計22ページの“中編作品”なのだ。故に15分じゃキチンと全部アニメ化出来ないんじゃないかと思ったのだが、案の定いくつかのエピソードがカットされていた。
カットされたのは、主にのび太とジャイアン&スネ夫の絡みのシーン。特に個人的に印象的だったインチキUFO写真にのび太が写って、二人が怒るというシーンが丸々カットされたのは残念だった。だからなのか、この作品のオチがいまひとつ活きてこないんだよな。
まぁ、その分のびドラの「火星人作り」にストーリーが絞られて、話自体は手堅くまとめられてはいたが、やや消化不良気味なのは事実。
妙に辛口だと思われるかもしれないけれど、初めてこの作品を読んだ時には、結構壮大な話に思えたんだよね。だから、今回のアニメ化で一気にスケールダウンしたという印象がどうも強くて。。。
ところで、ファンの中で隠れた人気を持つ(笑)UFOマニア円番さんを演じたのは、ベテラン茶風林だった。個人的には、緒方賢一が登板するのではないかと勝手に思っていたが、まあ茶風林の起用は的確だったと言えるだろう。それにしても、高山みなみ、松井菜桜子、そして今回の茶風林と何故か「コナン」出演者が多い気がするのは気のせい?そのうち、神谷明さんなんかが登板してくれると、結構面白いんだけど。
さて、そういうワケで今回の感想を総括すると、正直「微妙」。何ていうか、いくつかの変更点がかなり目立った回だったよな。
次回はまた前後編構成らしく、作品は26巻掲載の「のび太の地底国」。それにしてもいつも思うんだけど、新ドラの次回予告って、全くといいほど次回のストーリーの説明してないよね。何でだろ?(^^;
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