明日「交渉人 真下正義」を見に行くので、今日の夜劇場公開以来久々に見たのだが、やっぱり面白い。

時間が無いので詳しいレビューが書けないのが残念だが、「交渉人」の方でコチラの分も含めて、感想をいろいろと書こうと思う。
今日はリニューアル後初めての「ジャイアンの歌」お披露目で、期待と不安で一杯だったのだけれども、まあまあの出来で良かった。
細かいことを言えば、声の張りだとか、いろいろと言うことはあるけど、一応及第点といったところだろうか。



まだまだ書きたいことはたくさんあるのだが、今日はこの辺で。
GWも今日で一旦終了。
そういうわけで今日は、昔からの友人二人と「名探偵コナン 水平線上の陰謀」を見てきたのであります。

太平洋の大海原。コナン、蘭、小五郎たち一行は、蘭の親友・園子に誘われ、豪華客船アフロディーテ号の処女航海に参加していた。船内は政財界をはじめ錚々たる顔ぶれが集い、華やかさに満ちていた。そんな中、園子が何者かに襲われ監禁される事件が発生する。コナンの活躍で園子は無事に発見されるが、今度はついに殺人事件が発生してしまう。目暮警部率いる捜査陣のヘリがアフロディーテ号に到着し本格的な捜査が始まる。やがて、15年前のある事件との関連が浮かび上がってくるが、船内ではさらなる巨大な陰謀が乗客たちを待ち受けていた…。

http://moviessearch.yahoo.co.jp/より抜粋)



毎回毎回、高いクオリティの作品を排出し続ける「名探偵コナン」シリーズだが、今回も素晴らしい作品を提供してくれたように思える。
前作「名探偵コナン 銀翼の奇術師」は大空が舞台であったが、今回はそれに対比されるように大海原をひた走る豪華客船が舞台(それを意識したような白鳥警部のセリフも見られる)。前作とは一風変わった“密室”のサスペンスが繰り広げられる。

さて、今回の作品で特筆すべきことは何か。
それはやはり小五郎のカッコ良さに尽きる。
前作では怪盗キッドにお株を取られて、いささか活躍しなかったように思えた小五郎だが、今回は眠らないで自ら事件を解決してみせた。小五郎が自らの手で事件を解決したエピソードといえば、「小五郎の同窓会殺人事件」(原作では9巻に収録)が思い出されるが、今回の小五郎はその時と同様のカッコ良さに満ちていたと思う。特にお得意の柔道シーンが披露される展開は、原作を読んだことのあるファンにとってはうれしいのではないだろうか。しかもその後に「自分の大事な人に似ていたから犯人と思いたくなかった」なんてセリフが被るのだからいたれりつくせり。まぁ、欲を言えば顔を殴れなかったのは「英理に似ていた」からなんていうセリフが欲しかった気もするが。

それにしても、今回はそんな小五郎の英理を想う気持ちが露呈された作品になったわけだが、いつにも増してラブストーリーの要素が強かったように思えるね。
だってコナンの「バーロ。夕日の所為だよ」は反則だよ。コイツは小学生のころからそんなコト言ってたのかよ、と。しかもそれを自然と口に出すんだから、おいしいヤツだよな、コナンってヤツは(^^; それにしても唯一つ微妙だったのが蘭のピンチへの陥り方。少々ムリが見られたし、今までに比べると絶体絶命感が薄かったように見られた。まぁ、見ている間はそんなに気にならなかったけど。

推理的な要素は、年々少なくなっているような気もするけど、目玉だった「二重サスペンス」はきちんと表現出来ていたように感じた。また、少年探偵団の皆さんが蘭にプレゼントした貝殻の金メダルが、ラストのピンチを切り抜けるための要素となったのもイイ。そりゃ最初から読める展開ではあったけれど、イキナリ出てきちゃ反則だしね。それに逆に伏線として登場させたのが良かったと思う。「丈夫すぎる」って、言う方もいたけれど、もっと素直になりましょうよ(^^; 思いが強ければ何でも出来るのさ、と。そういうことだよな。

最後に。今回はゲスト出演者として「アンパンマン」のチーズ役などで知られる人気声優山寺宏一さんが出演なさっていたのが個人的に嬉しかったであります。

「コナン」シリーズは来年も製作が決定したようだが、多分来年も私は見に行くだろうなぁ。スタッフのみなさん、また来年も質の高い作品を見せてね。







「名探偵コナン 水平線上の陰謀」
原作:青山剛昌 脚本:古内一成
音楽:大野克夫 総作画監督:須藤昌朋 監督:山本泰一郎

江戸川コナン:高山みなみ 毛利蘭:山崎和佳奈 毛利小五郎:神谷明
目暮警部:茶風林 阿笠博士:緒方賢一 灰原哀:林原めぐみ
小嶋元太・高木刑事:高木渉 円谷光彦:大谷育江 吉田歩美:岩居由希子
工藤新一:山口勝平

主題歌:「夏を待つ帆(セイル)のように」(歌:ZARD)
東宝特撮の話も今日で一応の終結。
ラストはやっぱり「ゴジラ」映画で締めよう。

来るべき食糧危機の解決のための「シャーベット計画」を実行するため、楠見博士を始めとする実験隊がゾルゲル島へと旅立った。だが謎の妨害電波により実験は失敗し、島は異常高温に包まれた。その影響で島に生息していたオオカマキリが怪獣・カマキラスへと変貌し、ゾルゲル島の地中からは巨大な卵が現れた。卵はカマキラスによって強引に割られ、中からは怪獣の子供が生まれた。そしてそんな中、島にゴジラが出現した。卵から生まれたのは、ゴジラの息子「ミニラ」だったのだ。カマキラスを倒したゴジラはミニラに教育パパさながらの特訓を始める。だが島の奥深くには、巨大クモ・クモンガが眠りについていた・・・。


「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」は1967年に公開された、「ゴジラ」シリーズ8作目。監督には前作に続いて福田純が起用され、キャストには久保明、高島忠夫、土屋嘉男、平田昭彦、佐原健二など東宝特撮の常連が顔を揃えた。

この作品は、ゴジラに息子が出来る、ということで当時かなり話題になった作品らしい。とはいっても、私自身は8年前に一回見たっきりだったなので、ストーリーはほとんど覚えていなかった。ゴジラの息子「ミニラ」といえば、最新作「ゴジラ FINAL WARS」でも重要な位置を占めていた人気怪獣だが、それ故に批判も多い。
「こいつがゴジラ映画の方向性を変えた」
「ゴジラの子供のクセにゴジラに似ていない」
「あまりにもマヌケ」

・・・などなど、昔からいろいろ言われてきた怪獣だったように記憶している。個人的に言わせて貰えば、ミニラはあまり好きではない。でも平成に登場したリトルゴジラは結構好きなので、「ゴジラに子供がいる(厳密に言えばリトルゴジラは子供じゃないんだけど)」という事実はすんなり受け入れていた。でも何となくその容姿が好きじゃないんだよな。よくミニラは、マンガ「おそ松くん」のチビ太に似ているなんて言われるが、ホントにその通りだもんな。でも、その愛らしい人間臭い仕草はなんとなく好きかな。

おっと、いきなりミニラの話から入ってしまったが、映画としての出来はなかなか良いものだと思う。本作は明らかにファミリー層を意識した作品だと思うが、こういう明るい怪獣映画は嫌いではない。寧ろ主役の久保明のコミカルなセリフや、伊福部昭とは対照的な軽快な佐藤勝の曲も相まって楽しく見れる。前作「ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘」より都市破壊から遠ざかってしまったゴジラだが、たまには南の島でのびのびと暴れまわるゴジラも面白い。
とにかく、この映画は最初から最後まで明るく見れるのがイイと思う。特にゴジラとミニラが戯れるシーンはハッキリ言って笑える。具体的なシーンを挙げるとするならば、ミニラが眠っているゴジラの尻尾でなわとびをするシーンだとか。そして何と言ってもゴジラがミニラに熱線の吐き方を教えるシーンは、この作品の中でも傑作シーン。「ゴォー」と立派な熱線を吐くゴジラに対し、ミニラの熱線は何故かパイプの煙のようにリング状になってしまう。出来なくて駄々をこねるミニラに、ゴジラはその尻尾を踏んづけて無理やり熱線を吐かせる。
そんなゴジラとミニラの姿を見て、こんなセリフが被る。
「ゴジラの教育ママじゃない、教育パパか」

当時のタイムリーなセリフと共に爆笑出来るシーンだろう。

ってなカンジにゴジラとミニラのやりとりが微笑ましい作品なのだが、人間ドラマの方は結構重い。登場人物たちが島に来た理由が「食糧難を解決するため」といったモノだし、カマキラスが出現した原因は何を隠そう実験の失敗によるモノであり、東宝特撮の伝統を踏襲していると言えよう。
また、ゴジラとミニラのやりとりはとっても明るいが、敵怪獣であるカマキラスとクモンガの方は、「怪獣の恐怖」をしっかりと演出している。この二匹は、操演の素晴らしさもさることながら、実物大の足を製作したからか、登場人物のすぐそこまで怪獣が迫ってくる臨場感を醸し出すことに成功している。

その分、ゴジラ対カマキラスや、ゴジラ対クモンガのバトルシーンは時間が少なくて少々消化不良気味ではあるものの、クモンガの毒針攻撃でゴジラが初の外傷を負ったり、ゴジラが豪快にカマキラスを投げ飛ばしたりと見ごたえ充分。

その上、ラストシーンは思わずホロリとさせられ、その後に後味の良い明るいシーンが待っている。


(イイ意味で)ポテチ片手に見れば、こんなに楽しい作品はないと思うぞ。






「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」
製作:田中友幸 脚本:関沢新一・斯波一絵 音楽:佐藤勝
特技監督:有川貞昌 特技監修:円谷英二 監督:福田純

真城伍郎:久保明 サエコ:前田美波里
楠見博士:高島忠夫 藤崎:平田昭彦 古川:土屋嘉男
森尾:佐原健二

封切:1967年12月16日 観客動員数:309万人
GWも後半に入ってそろそろUターンラッシュが始まったようで。まぁ、ウチのブログはそんなのとは無関係であるわけでして、今日も東宝特撮のお話。
作品は「キングコングの逆襲」

ネルソン司令官、次郎、スーザンの三人は国連調査船の原子力潜水艦で海底油田の調査を行なっていた。ある日、南海のモンド島近くで艦が故障し、三人はその島に上陸した。ネルソンは陸上動物の研究者でもあり、モンド島が巨大な類人猿キング・コングの住んでいる場所だと知った。案の定コングが現われスーザンに親し気な素振りを示して次郎たちを驚かせた。コングにはスーザンの言葉が分るらしかった。一方、このコングを生け捕りにしようと狙っている一味がいた。ドクター・フーとマダム・ピラニヤである。彼らは北極近くの地中に眠り、ウランよりも強い放射能を持つエレメントXを掘るために、コングを使おうと考えていたのだった。フーはメカニコングというロボットでやってみたが、放射能に邪魔され失敗していた。スーザンがコングを動かすことが出来ると分ると、フーはコングを捕獲し、彼女をも狙った。一方、コングがフーに捕ったと知ったネルソンたちは国連の許可を得て北極に向ったが、途中東京に寄った時、フー一味に捕われ極地に連れてこられた。そこではコングがエレメントXを掘り出そうとしている姿が見られた。しかし、鎖を切って逃げ出したコングは、海を泳ぎ、東京に現われたのである。フーは早速メカニコングとネルソンたちを連れ、東京に向った。やがて、コングとメカニーコングの戦いが東京の真中で始った。その頃、マダム・ピラニヤはフーとエレメントXの所有権を争って負け、ネルソンたちを逃がした。マダムは某国の秘密諜報員で、フーを利用してエレメントXを手に入れようとしていたのだった。一方、コングの巧妙な作戦で電線に触れたメカニコングは焼けてしまい、勝ち誇ったコングは、フーの乗った船を沈めると、南の島をめざして泳ぎ去っていった。

http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/より抜粋)

「キングコングの逆襲」は、1967年夏休みに「長編怪獣映画ウルトラマン」と共に公開された怪獣映画である。この作品は東宝が「キングコング対ゴジラ」と同様に米・RKO社からキングコングを借り入れ、日米合作で製作した東宝創立35周年記念作品としても知られている。

タイトルこそ「〜逆襲」となっているが、62年の「キングコング対ゴジラ」とはストーリー的に全く無関係。新たな発想で作られた作品のようだ。見る前は正直何にも期待してなかったのだが、最初から最後まで一気に見れる作品だった。面白い。同時期のゴジラ映画が「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」や「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」などでどんどん子供向けになっていく中で、ある意味異質な大人向けの作品だった。
設定やストーリーはどちらかといえばオリジナルのRKO版「キングコング」に近い。南海の孤島にたどり着いてキングコングを見つけて、生け捕りにしたあげく、街にやって来てしまうという黄金パターンをきちんと踏襲している。またキングコングとゴロザウルスのバトルシーンは、明らかにオリジナルのキングコング対ティラノサウルスを意識しているし、モンド島近海での大ウミヘビとの対決なんかは完全にオリジナルのリメイクだね。
と、オリジナルをかなり意識してはいるが、メカニコングの登場やドクター・フーの悪役ぶり、ラストの東京タワーでの戦いなど、この作品オリジナルの見所も多い。その中でも特筆すべきは、やはりラストの東京タワーでの対決だろう。怪獣映画で東京タワーが出てくる時と言うのは、たいてい周りのビル街と一緒にタワーが破壊されるというのがお約束だったが、今回は何を隠そう東京タワーが戦いの舞台なのだ。驚くなかれ、ヒロインのスーザンを奪ったメカニコングはキングコングから逃れる為、東京タワーによじ登り始める。もうおわかりだろうが、キングコングも後を追って東京タワーに登るのだ。RKO版ではエンパイア・ステート・ビルや、ワールド・トレード・センターにスパイダーマンよろしく登ったキングコングだが、建造物の上で敵と対決したのは始めて。一見笑える展開だが、主役の宝田明の迫真の演技や伊福部昭の音楽と相まって緊迫感充分。またメカニコングが破壊した、東京タワーの鉄骨がヒロインに降り注いだりと、演出も非常にリアルで、なかなか楽しむことが出来るだろう。正直、キングコング東京上陸〜東京タワーまでの展開は少々消化不良なのだが(メカニコングのビル破壊が一シーンだったり、増上寺での二体の格闘が短かったり)、それを一気に取り返す出来で実に素晴らしい。メカニコングの方はメカゴジラと比べてお世辞にもかっこいいとは言えないけど、動きがちょっとマヌケでイイ味出していた。
その他の見所を挙げるとするならば、先ほども触れたキングコングとゴロザウルスの対決シーンか。ハッキリ言ってしまえばゴロザウルスは“ただの恐竜”なのだが、その体からは想像出来ないほど俊敏で、キングコングにドロップキックを何発も繰り出す姿には感動さえ覚えた。ここでは結構あっけなくキングコングにやられてしまうゴロザウルスだが、その後このファイトを買われたのか、翌年の「怪獣総進撃」にも登場し、凄まじいドロップキックでキングギドラを転倒させていた。個人的には、是非平成の世に蘇って欲しかったのだけど・・・。

と、特撮的な見所が多いのがこの作品だが、ストーリーの主軸はあくまで人間である。怪獣同士の戦いは結構ユーモラスだが、人間ドラマは結構重い。特に悪の科学者・ドクター・フー(天本英世)と、某国の工作員・マダム・ピラニヤ(浜美枝)のやりとりなどは人間の思惑などが絡んで濃い作りになっている。「ゴジラ」映画が特撮のトータルタイムが長くなっていたのに対して、コチラのほうは本編の方が長かったような気もするし、それ故に人間ドラマがしっかり盛り込まれていてラストのピラニアの死から生まれる悲劇性を演出できていたとも言える。まぁ、ラストのドクター・フーの最期はちょっと笑ってしまったが。物語の最後でキングコングが敵役に止めを刺すのもイイ。そりゃツッコミどころを探せばあるかもしんないけど、面白かったからそんなの探す気にもなれない。やっぱり楽しめればそれで良いワケで。主役3人の軽快なセリフのキャッチボールも楽しいしね。
それにしても、天本英世はやっぱりイイ味だしてるよなぁ。彼と言えば「仮面ライダー」死神博士を思い浮かべる方がほとんどだと思うが、「三大怪獣地球最大の決戦」や「オール怪獣大進撃」などの東宝特撮でも独特の存在感を醸し出していた。最近だと「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」で不気味な老人役を演じていたっけ。残念ながら彼は2003年に他界してしまったが、もう一度彼の勇姿を見たかった。
彼のほかだと浜美枝もゴージャスなカンジでイイ。さすがは「ボンドガール」。常連・宝田明も文句のつけようが無いしなぁ。

やっぱり良いスタッフ、良いキャストに恵まれると、良いモノが出来るよね。






「キングコングの逆襲」
製作:田中友幸 脚本:馬淵薫
音楽:伊福部昭 特技監督:円谷英二 監督:本多猪四郎

カール・ネルソン:ローズ・リーズン 野村次郎:宝田明
スーザン・ワトソン:リンダ・ミラー マダム・ピラニヤ:浜美枝
国連新聞記者:アンドリュー・ヒューズ ドクター・フー:天本英世

封切:1967年7月22日
連休を利用してずっと東宝特撮映画を見てるのだが、今日のお話は、さっき見終わったばかりの「空の大怪獣 ラドン」について。

 世界各地で報じられる謎の巨大な飛行物体のニュース。それは原水爆実験の影響で目覚めた翼長270フィート、体重100トンのプテラノドン、怪鳥ラドンの姿であった。九州・阿蘇火口で地底に群れなすヤゴのような怪物メガヌロンを次々とついばんでいたラドンは、やがて本能の赴くまま風を巻いて飛び上がり、福岡市街に降り立った…。

http://www.toho-a-park.com/より抜粋)

「空の大怪獣ラドン」は、「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」と立て続けにヒットを飛ばした東宝が、1956年に公開した、東宝特撮初のカラー作品である。

昨日の「地球防衛軍」はいささか期待ハズレの印象があったが、こちらはなかなか面白かった。
だが正直言って最初に想像していたものとは少々印象が違う作品でもあった。何を隠そう、ラドンの登場がかなり遅い。タイトルこそ「空の大怪獣ラドン」であるが、物語前半は延々と炭鉱で起きた殺人事件の捜査が繰り広げられる。だから、後半まではラドンの「ラ」の字も出てこない。とはいっても、それがつまらなくはなく、「炭鉱」という暗黒の世界で起こった奇妙な事件を、緊迫感たっぷりに見せてくれる。やがてその殺人事件の犯人は、ラドンと共に蘇った、古代のヤゴ「メガヌロン」の仕業だと判明するのだが、そのメガヌロンの登場シーンがなかなか良く出来ている。「キリキリ」という不気味な効果音と共に、山麓の民家に姿を現すメガヌロンは、見ていて思わずギョッとしてしまうだろう。メガヌロンの容姿自体はどこかかわいらしかったりするのだが、そんなヤツがジャック・ザ・リッパーよろしく人間を切り刻んでしまうのだから、逆に不気味である。

そして後半で満を持してラドンの登場になるワケだが、かなりもったいぶった分、スピード感溢れる展開で、一気にラストまで物語を引っ張っていく。しかもその登場が唐突ではなく、殺人鬼だったメガヌロンをエサとするなど、「メガヌロンを超える脅威」としての描き方をしており、実に上手い。
登場からして特撮的な見所が多いラドンだが、その後も西海橋の破壊シーンだとか、北九州上空でのドッグファイトだとか、数え切れないほどの見せ場の連続。そしてクライマックスの福岡での攻防戦は特撮映画史上に残る名場面だと思う。そりゃ、CG全盛となった現在の特撮から見れば、戦車の砲撃シーンとか明らかにミニチュアなんだけど、恐らく大扇風機を使った大旋風のシーンは、実写の迫力を大いに見せ付けてくれた。また瓦が一枚一枚飛ぶなど演出が非常に細かいため、自然と画面にのめり込んでいけるんだよな。福岡のシーンはそういうワケで名場面が多いが、特筆すべきはやはり天神・岩田屋のシーンだろう。岩田屋のミニチュアは東宝特撮史上でも最高傑作とイイかもしれない。当時の資料を見てみたのだが、実際の岩田屋と見間違うほどのリアルさだった。それを一気に破壊してしまう思い切りのよさも、またこの作品の魅力といえるだろう。

ラストシーン。ラドンは二匹揃って阿蘇山で最後を遂げるのだが、ここには独特の悲壮感が漂う。人間のために滅びなければならなかった、という怪獣独特の悲しさを見事に演出しており、もがき苦しむラドンの姿を素晴らしい映像で記録しているといえよう。ちなみに、このシーンでは撮影中にラドンを吊っていたピアノ線が切れてしまったという、有名な逸話があるが、円谷監督の思惑通りに、もがき苦しむラドンを見事に表現できていた。
「失敗を成功に変える」。これが、アナログ特撮の良いところなのだろう。

最後に、この特撮シーンを大いに盛り上げた伊福部昭の音楽も、やはり特筆に値する。特に、ドッグファイトのシーンに流れる「ラドン追撃せよ」と呼ばれる楽曲は、今なお語り継がれる名曲である。





「空の大怪獣ラドン」
製作:田中友幸 原作:黒沼健 脚本:村田武雄・木村武
音楽:伊福部昭 特技監督:円谷英二 監督:本多猪四郎

河村繁:佐原健二 キヨ:白川由美
柏木久一郎:平田昭彦 井関:田島義文 西村警部:小堀明男
南教授:村上冬樹 大崎:山田巳之助

封切:1956年12月26日

地球防衛軍

2005年5月1日 映画
前回の「海底軍艦」に続いて、今日も東宝特撮映画のお話。
山崩れ、陥没など奇怪な現象が相次ぐ富士山麓の村に、突然ロボット怪獣・モゲラが現れた。町を破壊するモゲラを防衛隊はなんとか撃退する。同じ頃目撃された円盤らしき光。その円盤の基地と推測される場所に謎のドームが出現、そこには第5惑星人ミステリアンがいた。彼等は地球人との結婚を要求するとともに、地球侵略を狙っていた。これを拒否し攻撃を仕掛けた防衛隊は、ドームの怪光線の前に全滅に近い打撃を受けてしまう。地球を守るには戦うしかない。全世界が一致団結して地球防衛軍を結成する。敵の光線を跳ね返し、自らも同じ威力の光線を発する新兵器、マーカライト・ファープをはじめ、数々の新兵器でミステリアンに攻撃を開始する地球防衛軍。光線と光線が火花を散らす攻防戦が今、富士の裾野に繰り広げられる。

http://www.toho-a-park.com/より抜粋)

今回の作品、「地球防衛軍」は、「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」「空の大怪獣ラドン」に続いて東宝が排出した、初の「侵略もの」である。この作品は超兵器「マーカライト・ファープ」やロボット怪獣・モゲラなど幾多のメカが登場し、東宝メカの地位を不動のモノとした。また伊福部昭の重厚な「地球防衛軍マーチ」も、この作品の魅力の一つである。

この作品は東宝特撮映画の中でも評判の良い作品で、結構期待して見たのだが、個人的な感想はまあまあといったところかなぁ。決してつまらなくはなかったんだけど、展開が全体的に単調で、素直に面白いとは残念ながら感じれなかった。
その原因は何なのか、見た後に考えてみたんだが、「ゴジラ」に比べて人間ドラマの描き方が希薄に感じたからじゃないかな、と思った。キャスティング的には「ゴジラ」に出演した平田昭彦、志村喬、河内桃子、佐原健二(「ゴジラ」には石原忠の名で出演)など豪華なメンバーを揃えているのにも関わらず、平田昭彦が充分なキャラとしての説明をせずに消息を絶ってしまったり、ヒロインの二人のキャラの描き分けが不十分だったりとツメの甘さが目立つ。そして主人公の佐原健二も「ただの科学者」といったカンジで正直言って感情移入が難しい。ただその分、敵である「ミステリアン」の方は個性が光っていた。おかしな被り物しててどう考えても強そうには見えないんだけど、土屋嘉男の不思議な雰囲気ある声と「半径3キロの土地と地球人女性との結婚の自由」といった、何だかワケのワカラン要求だけで地球人側のキャラの個性の無さをカバーしているといえよう。

本編はそんなカンジでいまひとつなのだが、円谷監督の演出した特撮の方は良く出来ている。
本作品の魅力の一つとして、素晴らしいメカ描写が挙げられるが、何といってもロボット怪獣・モゲラの描き方がイイ。東宝初のロボット怪獣として登場したモゲラだが、ゴジラやアンギラスとは違う、メカとしての魅力を充分に醸し出していた。登場は少々唐突だが、映画前半の見せ場といえる御殿場市の破壊シーンは見物。またその問答無用の破壊から生み出される、ロボットとしての「冷たさ」も同時に感じ取ることが出来る。このモゲラはここで人気を博し、94年の「ゴジラVSスペースゴジラ」に再登場。コチラのほうも初代に負けず劣らずの魅力を醸し出し、特撮・メカファンに絶大な支持を得ることになる。
もう一つ、モゲラと同時に本作の魅力あるメカが、地球防衛軍の所有する光線兵器「マーカライト・ファープ」である。敵の光線を跳ね返し、敵と同程度の光線を発射するという、正直言って随分都合の良い兵器なのだが、その斬新な設定が逆に良い。
ただ難を言うと、モゲラやマーカライト・ファープの発する光線の光学処理がいささか実写にマッチしていないのが残念だ。また前半で鳴り物入りで登場したモゲラが、後半であっけなくやられてしまうのが拍子抜けである。

とまぁ、かなり辛口なカンジで言ってはしまったが、この作品が後に確立される「空想科学映画」の先駆となったのもまた事実。初のメカ怪獣であるモゲラも含めて、「原点に還る」という意味では必見の作品といえるだろう。

最後に余談だが、横浜市港北区に所在する「新横浜ラーメン博物館」には、昭和32年当時の町並みが再現されているが、そのセットの一角にある映画館のセットではこの作品のポスターとスチールを見ることが出来る。この作品を見た後にはコチラへ立ち寄るのも面白いかもしれない。







「地球防衛軍」
製作:田中友幸 脚本:木村武
音楽:伊福部昭 特技監督:円谷英二 監督:本多猪四郎

渥美譲二:佐原健二 江津子:白川由美
岩本広子:河内桃子 白石亮一:平田昭彦 川波博士:村上冬樹
森田司令:藤田進 ミステリアン統領:土屋嘉男 安達博士:志村喬

封切:1957年12月28日
やっとこさ、新「ドラえもん」の感想を書くことが出来るわけで(^^;
今日のお話は、第3話「どくさいスイッチ」

その前に、めちゃめちゃ遅いのだが、各キャラの声の感想を簡潔に。だってスルーするわけにもいかないんだもの。

ドラえもん・・・事前に聞いていたので驚きはない感じ。何となく「2112年ドラえもん誕生」「ザ・ドラえもんズ ムシムシピョンピョン大作戦」で横山智佐が演じた「黄色いドラえもん」の声に近いような気もした。
のび太・・・5人の中で最も違和感なし。でもちょっと女の子に近い声になっちゃったかな。
しずか・・・彼女が最も違和感あり。子供っぽさが残っていた野村さんの声に比べて大人っぽさが目立つ。これからはそこら辺の改善を。
ジャイアン・・・声の張り方に不安が残るが、これからに期待。キャラの年齢設定と本人の年齢が近いのがプラスに働いたかと。
スネ夫・・・「おばあちゃんのおもいで」の幼少・スネ夫がそのまま成長した感じ。この作品を見た後だとすんなり入っていけるかと。

といったところか。
他の声優陣の方に目を向けると、のび太のママ役に「セーラームーン」で月野うさぎを演じた三石琴乃が出演していたのに驚いた。彼女に至ってはもうベテランだが、やはり千々松幸子に比べてまだまだ母親役は厳しいなと感じた。それにしても、今回の新「ドラえもん」は何故か主要5人の両親や先生役にベテランを持ってくる傾向があるようで、折笠愛、高木渉、高山みなみなど、ある意味”おなじみ”の面子を持ってきている。だが高木、高山の両氏は「名探偵コナン」でそれぞれ小嶋元太、江戸川コナンの子供役を演じているので、個人的には違和感が残る。唯一素人として、ジャイアンのママ役にお笑いコンビ「ピンクの電話」の竹内都子を起用したが、これは意外にも違和感が少なかった。まぁ、初代の青木和代に比べればまだまだかもしれないが。それにしても、「ピンクの電話」といえば相方の清水よし子の声の印象が強すぎて、竹内の声はいまひとつピンと来なかったのだが、今回に至ってはそれがプラスに働いたように感じる。

さて、声の話はこれぐらいにして、内容のほうの話に入ろう。
今回の「どくさいスイッチ」は原作の15巻に掲載されている話で、ギャグを基調としている「ドラえもん」に珍しいブラックな話に仕上がっている。
今回の再々アニメ化に際しては「前後編」という形が取られた。確か大山版もそんな感じの構成(多分CMまたぎ)だったと思うのだが、いかんせん録画した「ドラえもん」のビデオが多すぎてこの話が探せず、確認できないので何ともいえない。

内容を見た率直な感想だけど、やっぱり原作をそのままアニメ化しているので、大山ドラ末期に比べるとストーリー的に厚みがあって面白い。もう原作を何度も読んでいるのでストーリーは把握出来てるんだけど、改めて見てもやっぱり面白い。でも、今回に限っては「バスソルト」だとか、遊園地のシーンだとかの追加シーンが妙にもどかしく感じた。30分だからなのか、どうもダラダラ感が否めなかったし、個人的には前2回の方が面白かったなぁ。あとその「バスソルト」の存在は邪道とまでは言わないが、無理に感動路線に持っていくのはちょっと・・・。確か大山版だとラストは菊池俊輔の明るい曲で締められていたのだが、こっちはラストが感動路線で締められていたことに違和感は拭えなかった。まぁ、何だかんだいって全体としてはよく出来てたと思うので、これからに期待。
あ、一つ。ストーリーには関係ないのだが、ドラえもんが道具を出した際に表示される道具名のテロップは必要ないと思う。

最後にストーリー以外のことについて。
オープニングの「ドラえもんのうた」が「女子十二楽坊」によって演奏されていることは、ご存知の方も多いと思うが、やはりこれはムリがありまくり。いくら下に歌詞が出るとはいっても、ちょっと空しい。さらにエンディングが無いって言うのもかなり痛い。個人的には水田わさびの声で、往年の名曲「ぼくドラえもん」を歌って欲しかったのだが。まぁ、これが不評なら、多分半年で変わるんだろうなぁ。それもそれで複雑だけど。



やっぱり最初は不満が多くなっちゃったけど、今日はこれぐらいで。それじゃぁ。

海底軍艦

2005年4月28日 映画
どうして4月はこんなにも忙しいのか。
そんなことをつくづく思う今日この頃。前回の日記からかなり間が開いてしまったが、ゴールデンウィークに入るというコトで、書くのを再開することが出来そうだ。あまりにも更新が滞ってしまったので、一時はここの閉鎖も考えたが、もう少しだけ続けさせていただきたい。なお、前回「新ドラえもん」の感想を書く、みたいなことを言ったが、もう月日も経ってしまったので、3話以降の話題のみに限定して書いていきたいと考えている。

そういうワケで、久々のお話は映画「海底軍艦」のお話。

広告写真家旗中と助手の西部がモデルと狙っている美人がいた。光国海運専務楠見の秘書で神宮司真琴だ。或る夜、旗中が楠見と真琴の車をつけていた時、不思議な事が起った。楠見と真琴がムウ帝国工作隊員と名乗る男に、誘拐されようとしたのだ。旗中の活躍で奇怪な男は海に消えていった。ムウ帝国とは、約一万二千年前、太平洋の真中で繁栄を誇った大陸だが、それが一夜にして大地震のため海底に沈んだと言われていた。楠見専務は元日本海軍技術少将、そして真琴は敗戦の夜、行方不明となった潜水艦長神宮司大佐の忘れ形見だという。この事件の裏には何かありそうだった。そんな或る夜、楠見のもとにフィルムが届けられ、その箱には「日本国民に告ぐ−−ムウ帝国」と書かれてあり、その内容は更に驚くべきものであった−−海底に没したムウ帝国は、その偉大な文明を駆使し、今なお海底王国として繁栄しているというのだ。そして再び地上に帰り全世界を支配しようというのだ。ただ一つムウ帝国のニガ手は神宮司大佐がある島に健在であり、海底軍艦ともいうべき強力高性能の潜水艦を造っていることだ。楠見閣下は部下であった神宮司大佐の所在を知っているはずである。今ここに神宮司に対し建艦中止命令を出さない時は、全世界はムウ帝国によって破壊されると思え−−と告げられてあった。この予吾を裏書きするように、世界各地で原因不明の大事故が多発した。事態を重視した楠見は、真琴、旗中、西部らと共に南海の孤島へ飛ぶことにした。神宮司大佐に会い、海底軍艦の出動を要請するためである。まさにムウ帝国と海底軍艦との世紀の争いは開始を告げようとしているのだった。



「海底軍艦」は押川春浪の原作「海底軍艦」を元に本多・円谷監督の名コンビによって製作され、1963年に公開された作品である。この作品は、細かく描かれた人間描写もさることながら、海底軍艦・轟天号の斬新なデザインが話題を呼び、「東宝特撮映画の最高傑作」とも謡われている。

さすが東宝特撮映画の中でも評判の良い作品。今日始めて見たけど、人間ドラマがよく練られていて面白かった。一応、ムウ帝国の守護神としてマンダが出てはくるが、この映画は「怪獣映画」とは言いがたい。メインはやはり轟天号ということになるが、これは「海底軍艦」というタイトルを借りた神宮司大佐(田崎潤)の物語であろう。
戦争が終わったと知らず、大日本帝国が太平洋戦争に勝つために、日本から遠く離れた秘境の島で、部下と共に轟天号を建造する神宮司大佐の姿はどこか切ない。終戦から20年経ち、娘と再会するも「家庭を顧みることは女々しい」と考えられた戦時中の考えにより、素直に娘に接することが出来ないその神宮司の悲しさは我々の心に戦争と言うものの悲しさを感じさせてくれる。だからこそ、映画後半で「戦争」という心の鎧を脱ぎ、轟天号を駆ってムウ帝国撃滅に向かう神宮司大佐のシーンは、東宝特撮映画屈指の名シーンに仕上がっていると思う。
ところで、この神宮司大佐の姿を見て、1972年にグァム島で発見された横井庄一氏のことを思い出した方も少なくないのではないか。彼は轟天号こそ建造してはいなかったが、同じようなことは実際に起きていたワケで、そういう意味でもこの作品の人間ドラマは非常にリアリティに富んでいる。

そんなわけで、神宮司大佐が素晴らしいのだが、それ以外のキャスト陣も魅力的なのがこの作品の特徴。62年の「キングコング対ゴジラ」で名コンビぶりを発揮した高島忠夫・藤木悠コンビが再び顔を揃えているし、特撮映画の常連、佐原健二が珍しく敵役として登場しているし、佐原と同じく常連である小泉博が刑事役で出演するなど、特撮映画ファンにはたまらないキャスティングとなっているではないだろうか。

もちろん、本来の主役である海底軍艦・轟天号の存在も忘れてはならない。そのカッコ良さは巨大なドリルに代表され、空を飛び陸を行き海を潜る、まさに万能戦艦と呼ぶに相応しい。クライマックスでその巨大なドリルを使ってムウ帝国をぶち抜くシーンは、実写の迫力を存分に見せ付けてくれた。そこに伊福部昭の斬新なマーチがかかるのがまたイイ。ただ、メイン主砲であるハズの冷戦砲が、効果音の所為か妙にしょぼく見えてしまうのがタマにキズか。ちなみにこの轟天号は最新作「ゴジラ FINAL WARS」で勇ましい復活を遂げていることは承知の事実である。
その他特撮的な見所としては、やはり丸の内の陥没シーンか。従来の用にミニチュアの破壊に止まらず、一気に多くのミニチュアを破壊することにより、迫力を生み出すことに成功している。それと同時に、東京湾に停泊している旅客船を爆破するシーンを用意するなど、従来どおりの破壊シーンで観客を魅了しているのも偉業と言えよう。ただ一つ残念なのが、轟天号対マンダのシークエンスがあまりにもあっけなさすぎることか。まぁ、こちらも「ゴジラ FINAL WARS」でリターンマッチを行っているので、そちらに任せることにしたい。

んで、そんなこんなでこの「海底軍艦」をキッカケに怪獣映画以外の特撮映画に手を出してみようかと思うわけで、間違いなく面白い作品だったな、この作品は。
次回は「地球防衛軍」に手を出してみようかな?(^^;






「海底軍艦」
製作:田中友幸 脚本:関沢新一
音楽:伊福部昭 特技監督:円谷英二 監督:本多猪四郎

旗中進:高島忠夫 神宮司真琴:藤山陽子
伊藤刑事:小泉博 楠見:上原謙 西部善人:藤木悠
海野魚人:佐原健二 天野兵曹:田島義文 神宮司大佐:田崎潤

封切:1963年12月22日
しばらく更新停止状態にしてしまったが、それは何故かと言うとちょっと病気してしまったからなんだよね。

とはいっても、そんな大したこと無いんだけど、一応学校を一週間丸々休む事態になってしまって、ちょっと「青天の霹靂」といったところだった。

そんなワケで、新「ドラえもん」の感想を放送日当日に書けなかったのは残念だが、今日・明日を通して新「ドラえもん」についての話を推し進めていこう。

声優陣が一新されたテレビ朝日アニメ「ドラえもん」(金曜午後7時)の初回放送(15日)の視聴率が16.0%だったことが18日、ビデオリサーチの調べで分かった。
大山のぶ代ら旧声優陣の最後の放送(3月18日)の14・0%を上回った。同局は「視聴者の反応は、以前の声を懐かしむ声があった一方で、新しい声を応援するものが多かった。16・0%は新声優陣への期待感の表れでは」とした。

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/f-et-tp0-050418-0037.htmlより)

最初の放送というコトで、視聴率的には善戦したようだ。
「期待感の表れ」というのは少々持ち上げすぎていうきらいもあるが(興味本位で見た人も少なくないハズ)、とりあえずは好スタートを切ったといってイイだろう。

ちなみに裏番組の視聴率は「謎を解け!まさかのミステリー」がいつもより振るわず、9.2%。所さん&おすぎの偉大なるトホホ人物伝スペシャル が7.7%、巨人戦が12.8%と同時間帯の中でも良い記録を残したようである。

余談だが、裏番組の「謎を解け!まさかのミステリー」は、三賢人を迎えた新ルールにしてから、何かつまらなくなったよなぁ。


今日は時間が無いのでこの辺で。
本編の感想は、また明日に。
今日のお話はこの作品。TV放映は3月28日だが、時間が無くてレビュー出来なかったので、今日の日記で書きたいと思う。

舞台女優の樹里のところへ怪盗キッドから彼女の所有するスター・サファイア「運命の宝石」を奪うという犯行予告状が届く。毛利探偵事務所にその解読の依頼があり、キッドの犯行を予感した小五郎はコナンらと樹里の公演の行われる汐留に新設された劇場「宇宙」に出かける。


毎年毎年、高いクオリティと高い興行収入を打ち出している劇場版「コナン」。本作「名探偵コナン 銀翼の奇術師」は、その劇場版「コナン」シリーズの第8作目にあたる作品である。今回のテーマは「航空パニック」であり、ラストのアクションは見物。

そういうワケで、今回のTV放送で劇場公開以来1年ぶりに見てみたのだが、相変わらず高いクオリティを持った作品を輩出してくれたと痛感させられた。
正直な話、レギュラー放送はマンネリを感じて、あんまり見てないのだが、劇場版は何度か見に生かせて貰っている。だいたい劇場版の方は推理よりもアクションを推し進めている感があるのだが、今回はそれが頂点に達したように思う。冒頭はいつも通りの展開で話が進み、後半は機内で起きた毒殺事件をきっかけにパイロットが中毒症状を起こし(原因は被害者の手の甲についた毒を、パイロットたちがキスによって体内に含んでしまったため)、あわやという展開になるのだが、毎度の如くテンポ良くストーリーを進めてラストに結んでいる。また、それにコナン最大のライバルである怪盗キッドを絡め、盛りだくさんの内容になっている。それでいて詰め込みすぎな印象も受けないので、作品の出来としては豪華なモノになっており、非常に楽しめた。
ただ、本作は少々不満が目立つものであったような気もしなくは無い。まず、「世紀末の魔術師」に比べてキッドの存在が弱くなってしまったのは否めない。映画前半では大規模な空中戦があったりするが、ラストはすっかり泥棒としての魅力は影を潜め、「通りすがりの正義の味方」になってしまった(もともとキッドは悪役キャラではないけれど)。そのため、キッドの個性が微妙に弱かったんじゃないかな、とは思う。また、蘭の母親である妃英理を半ば強引に登場させた印象も払拭出来ないし、それと共に夫である小五郎の存在もシリーズの中で最も薄い。正直、ラスト近くは小五郎の存在も忘れてしまったぞ。

とはいえ、開き直ってアクションをメインにしたので、見ている間は大して気にならない。また、航空会社を徹底的に取材したのか、飛行機描写のリアルさは特筆に値する。特にデータコードが絡む辺りは、関係者も驚くことだろう。空港内部の描写も丁寧に描かれていて良いし、中でも出発ターミナルの電光掲示板に表示される到着地の天気まで描いたのには感動した。また、パイロットたちが倒れ、コナンたちがどこに不時着させるのか議論するくだりは、あまりにもリアルで脚本の練りこみが伺える。

ところで、この作品、意外にキャスティングが豪華だったりする。殺される樹里役には今や「アンパンマン」のアンパンマン役でお馴染みとなった戸田恵子が出演しているし、キッドが変装する男役には三木眞一郎が出演していたりして、俳優・声優ファンでも楽しめる作品になっているのではないだろうか。





「名探偵コナン 銀翼の奇術師」
原作:青山剛昌 脚本:古内一成
音楽:大野克夫 総作画監督:須藤昌朋 監督:山本泰一郎

江戸川コナン:高山みなみ 毛利蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:神谷明 怪盗キッド/工藤新一:山口勝平 阿笠博士:緒方賢一
円谷光彦:大谷育江 吉田歩美:岩居由希子 小嶋元太・高木刑事:高木渉
灰原哀:林原めぐみ 牧樹里:戸田恵子

主題歌:「Dream×Dream」(歌:愛内里菜)
封切:2004年4月17日 興収:28億円
遅ればせながら、「香港国際警察」を見てきたのであります。

一年前。アジア銀行を襲った集団は、犯行後大胆にも意図的に警察へ通報し、駆けつけたパトカーや警察官たちを撃ちまくる。彼らは香港警察が考える以上に重装備だった。半ばゲーム感覚で犯行を企てるジョー(ダニエル・ウー)は犯罪集団の指導者。香港警察のチャン(ジャッキー・チェン)は集団のアジトを特定していた。
彼は「3時間で事件を解決してみせる」と豪語し、特捜部を引き連れてアジトへと向かった。だが、そこに待ち受けていたのは、チャンら香港警察を陥れる残忍な罠だった。ジョーら犯罪集団の攻撃の前に、一人一人倒されてゆくチャンの部下たち。チャンはかろうじてその場を生き延びたが、彼の心の中で、自身を支えていた何かが崩れ去った。殺された部下の中には、チャンの婚約者ホーイー(チャーリー・ヤン)の弟もいた。信頼する友、部下を失い、生きる希望すべてを失ったチャン。かつては、正義という盾のもと、任務を遂行し決して負けることのなかった男。だが今や、薄汚い路地裏を泥酔して這い回るような人生を送っていた。そんなチャンの前に新たな相棒として任命された"巡査1667"ことシウホン(ニコラス・ツェー)が現れる。警官として精気を失ったチャンに何とか立ち直ってもらおうと懸命に説得するシウホン。その一方で、香港警察には犯罪集団の新たな挑戦状が叩きつけられる。そして今、香港の存亡を賭ける壮絶な戦いが始まろうとしていた・・・。


(「香港国際警察」オフィシャルサイトhttp://www.hongkong-police.com/より抜粋)

私、香港映画はあんまり見ない人なんだが、友人が「面白いから」と言い、彼に同行して見に行ったのがこの作品。正直言って、何にも期待していなかったんだが、素晴らしい。
最初から最後まで笑いあり、涙あり、アクションありと盛りだくさんの内容でラストまで一気に見れた。ジャッキー・チェンは今は少々落ち目だと言われているようだが(年齢的な部分は別にして)とてもカッコイイ演技を見せてくれた。ただそのカッコ良さというのは「スーパーヒーロー」としてではなく、「人間臭さ」という意味でのカッコ良さだと思う。
冒頭、映画はジャッキー演じるチャン警部が泥酔して裏路地で倒れるところから始まる。そして画面は1年前に遡り、チャン警部を停職に追いやった冷酷な事件が起こるのだが、それによって絶望し、悩み苦しむジャッキーの姿は心に重くのしかかる。とにかく上手いのだ。一度に9人の部下を失い、アル中になって心身共にボロボロになるジャッキーの姿に、見ているうちに次第に感情移入していくのがわかった。
そのジャッキーを立ち直らせるのが、ニセの新人刑事「巡査1667」と名乗るシウホンなのだが、彼らのやりとりもテンポ良く進行し、飽きが来ない。さらにラストで何故彼がジャッキーに近づいたのかがわかるラストも感情移入できてイイ。

そして、何と言っても最大の見所はアクションシーンだろう。冒頭近くの壮大な爆発シーンもさることながら、復活したジャッキーと組織とのバトルも凄まじい迫力で、昨今のアクション映画もどきの作品群など足元にも及ばない。そのバトルシーンには爽快感さえ覚える。

だが、その爽快感は、前半から中半にかけて見せたジャッキーの人間臭さ溢れる演技の賜物であるように感じる。
だからこそ、ラストの人情劇と結婚式が活きるのだろう。

最後に一つ。
作品とは関係ないのだが、何故日本ではこんなに上映しているスクリーン数が少ないのだろう?もう少し増やせば、興行的にもそれなりの成績を残せると思うのだが。




「香港国際警察 / NEW POLICE STORY」
監督:ベニー・チャン 脚本:アラン・ユエン 音楽:トミー・ワイ
製作総指揮:ジャッキー・チェン 、ウィリー・チャン 、アルバート・ヤン

出演:ジャッキー・チェン 、ニコラス・ツェー 、ダニエル・ウー 、シャーリーン・チョイ 、チャーリー・ヤン
 「ゴジラ FINAL WARS」のDVDについての情報が本日解禁されたので、今日のお話はそのDVD。 
DISC1

本編125分+映像特典/片面2層/16:9(スクイ―ズ)/シネスコサイズ

音声: 1.字幕版DDEX6.1chサラウンド
2.吹替版DDEX6.1chサラウンド
3.オーディオコメンタリー
字幕: 1.字幕版用字幕
2.日本語字幕
映像特典: 特報・劇場予告編
DISC2
FINAL WARS特典ディスク
TVスポット、プロモーション映像、メイキング、「ゴジラ×村中智美 ファイナル ウォーズ」(KBC製作・特撮現場訪問特番)、テレビ討論会シーン(ロングバージョン)、コンテ台本(静止画)、デザイン画(静止画) 他 映像特典、静止画特典 多数収録
DISC3
ドキュメンタリーディスク
〜ゴジラ50年の歴史を振り返るドキュメンタリー〜
封入特典
ゴジラ設定画集「GODZILLA FINAL WORKS」(カラー16P)
観音開き特製ブックレット(カラー8P)


数日前から某巨大掲示板で情報は聞いていたのだが、予想通りの至れり尽くせりのDVDでイイ。3枚組みとなると、2001年の「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」以来か。あの時は10000円と言う高価な値段にも関わらず、初回生産分が売切れてしまったんだっけ。今回は「GMK」より値段が安いから、ひょっとしたら売れ行きが上がるのかな?
それにしても、今回の目玉は何だろう?やはり特典ディスクか。毎年毎年メイキングは期待を裏切るひどい出来なので(サントラの音楽に現場の映像を垂れ流すだけ)、これには全く期待していないが、九州朝日放送の「ゴジラ×村中ともみ」が昨年に続いてまた収録されるのは嬉しい。はっきり言って、昨年のDVDは東宝のメイキングよりこっちの方が面白かったんだから。今回も期待してますよ。
ただこの番組、必要以上にテロップがうるさいという難点もあるんだけどさ。

それにしても、大槻教授や韮澤編集長が出演した「TV討論会」のホントに収録されるとは思ってみなかった。確か劇中では2〜3分ほどの内容だったハズだが、実際には40分近くあったそうで。この人たちマジメに宇宙人について議論してたのかね?じゃぁ、あのシーンって演技じゃないの?でも、ホン通りの台詞喋ってたけどなぁ・・・。まぁ、そこはそれ。これなら他にもいろいろある未公開映像を収録して欲しいんだけど、どうなんだろ?どうやらDisc2の特典映像はこれだけではないらしいので、これからの情報に期待したい。

Disc3については、あんまり期待しないことにしておこう。一つだけ言うと、頼むからナレーションは付けて欲しい。過去の作品の映像をただ垂れ流す、ってのは勘弁。

「ゴジラ FINAL WARS スペシャル・エディション」は7月22日、発売! 

ホワイトアウト

2005年3月26日 映画
日本最大6億立方メートルの貯水量を誇る新潟県奧遠和ダム。ダムの運転員・富樫輝男は同僚の吉岡和志と、猛吹雪の中遭難者救助に出発する。遭難者を運ぶ途中、吉岡が負傷し、富樫は応援を呼ぶために下山する。しかし、先を急ぐ富樫をホワイトアウト──吹雪の中発生したガスが視界を完全に奪ってしまう白い闇──が襲う…。翌朝、遭難者は救助されるが、吉岡は遺体で発見される。2ヶ月後、吉岡のフィアンセ・平川千晶が奧遠和ダムを訪れる。千晶がダムに到着したその時、突然、ダムと発電所がテロリスト・グループに占拠される。犯人グループはダムの職員を人質にとって24時間以内に50億円を用意するよう政府に要求、ダムに通じる唯一のルートは犯人グループが爆破、悪天候でヘリコプターも飛ばせず、警察は成す術もない。そんな中、偶然逃げおおせた富樫は、仲間と麓の20万世帯を救うことを決意する。今、富樫のたった一人の闘いがはじまった…。


(東宝ビデオhttp://www.toho-a-park.com/より抜粋)

かなり今さら感の強いこの作品だけど。。。

「ホワイトアウト」は2000年に公開され、興収40億円を記録した大ヒット映画。主役の富樫役には織田裕二を起用し、共演には松嶋菜々子、佐藤浩市、吹越満、石黒賢、中村嘉葎雄など豪華なメンバーが布陣した。

今回見たのはTV編集版のため、細部が一部オリジナルと異なることをご了承いただきたい。

この映画、なかなか面白かった。
日本の映画界はまだまだアニメが元気だが、実写の迫力をしっかりと見せ付けてくれた作品だと思う。やはり織田裕二は邦画界の中では貴重な人材だなと改めて感じさせてくれる。織田といえば、言わずもがな「踊る大捜査線」になるのだが、本作ではそれとは違った演技を見せてくれる。主人公・富樫のキャラが少々掴みづらいのは事実だが、その分アクションで補っており好感が持てる。冒頭の石黒賢との絡みも違和感なく見れて良い。今では何だかんだいって落ち目の彼だが、是非映画界ではこの先も頑張って欲しい。
織田裕二以外だと、個人的には吹越満がイイ。彼といえば、私的には「ガメラ2」の帯津役が最も印象的なのだが独特の存在感があって、昔から好きな俳優さんだった。今回もシリアスなキャラを彼独自の個性を出して演じている。最近では映画よりもドラマの方で活躍しているようだが、また映画界に戻ってきて欲しい。
そういうワケでとにもかくにもこの映画はキャスティングが凄い。佐藤浩市は素顔を隠したカンジの悪役を演じているし、中村嘉葎雄の刑事役も印象に残る。松嶋菜々子は、まあ、あんなモノか。ところで、今は亡き古尾谷雅人が出演しているのは、何か不思議な気分だった。

ところで、本作のホントの見所であるアクションの方だが、展開にムリがあるのは否めない。仲間の職員が次々と敵に殺されていくのに、何故か織田裕二が一発も銃弾を食らわないのは妙におかしい。いくら何でもあんなに外すワケないし。さらに、水道管の中を押し流されたのにも関わらず織田裕二が生還するのは、ご都合主義といっても過言ではない。そりゃ物語としてはかなり盛り上がるが。
とはいっても、場面場面の密度が濃いので見ているうちは全く気にならない。寧ろこんな細かい部分よりも、銃撃戦の迫力を楽しむのが筋だろう。クライマックスのヘリコプター墜落シーンも、これまでの邦画では有り得なかったほどの素晴らしい映像を見せてくれる。って、どうりで素晴らしいと思ったら、特殊技術には平成「ガメラ」を担当した神谷誠が参加しているらしい。


この作品、一見の価値アリといったところか。




「ホワイトアウト」
監督:若松節朗 原作・脚本:真保裕一
音楽:ケンイシイ&住友紀人 監督:若松節朗

富樫輝男:織田裕二 平川千晶:松嶋菜々子
宇津木弘貴:佐藤浩市 吉岡和志:石黒賢 笠原義人:吹越満
奥田 勲:中村嘉葎雄

主題歌:「SECRET RENDEZ-VOUS」(歌:織田裕二)
封切:2000年8月19日 観客動員数:300万人
泣いても笑っても、もう「大山ドラ」は終わってしまった。コレ以降は、ブラウン管からあの声を聞くことは無いのだ(CM等で聞けるチャンスはあるかもしれないが)。
ホントにこれで終わり・・・そう思うと、わかってはいたけれども、ショックを隠しきれないのもやっぱり事実なんだよな。。。
私って、成長しない人間だね。(^^;

今回の最終回は、「のび太のワンニャン時空伝」の放送となったワケだが、現声優ラストメッセージ&新声優お披露目が一つの目玉であった。正直、どのような形で放送するのかと心配だったのだが、CM入りの直前にメッセージを挿入するといった形になっていた。うーん、個人的にはちょっと。。。
出来れば番組の最後でこれをやって欲しかった。間にこういう映像を挿入すると、せっかく放送している映画に100%入り込んでいけない気がして。でも、これらの映像は実に感慨深いものだった。特にジャイアン役のたてかべ和也さんがよく仰っていた元気、勇気、人気の三つの木の話をされていたのが印象深かった。さらに個々人のメッセージの映像に併せて「大魔境」や「鉄人兵団」の名シーンを上手くセレクトしたのも素晴らしい。

ところで、ちょっと話が逸れるが、この最終回の裏番組は、奇しくも映画「ドラえもん」を現声優陣と共に長年に渡って支えてきた武田鉄矢主演の「3年B組金八先生」だったとは、皮肉なモノである。それにしても、彼はこの声優交代についてどう思っているのだろうか。是非彼のメッセージも聞いてみたい。

さて、話を今日の最終回に戻すが、未だにあの声が聞けなくなるということは信じられない。しつこいと思われるかもしれないが、今日に至っては言わせて欲しい。
間違いなく、「ドラえもん」というキャラクターは日本最大のキャラであろう。少々リアルな話になってしまうが、単行本の売り上げ総数やグッズの販売数、さらに映画の観客動員数の累計は、他のキャラクターでは足元にも及ばない。世界に目を向けてみても、ミッキーマウスやゴジラと並ぶほど、巨大なキャラクターに成長した。そのドラえもんがここまで大きく成長したのは言うまでもなく、声優陣の功績が大きい。だって「ぼくドラえもん」っていう台詞を聞いたことない人っていないじゃない?1週間普通に生活してて、ドラえもんをTVで目にしないことも無いだろうし、街を歩いててもまたしかり。ここまで日本人の生活に浸透してきたドラえもんだから、この声優交代を未だにホントのことであると受け入れられないのは無理もないことであると思う。

だが、例え声が変わったとしても、大山さんを始めとするレギュラー声優陣の功績は後世まで残るだろうし、「ドラえもん」という作品世界は変わらない。
ドラえもんは永遠に不滅なのだ。



さて、映画放映終了後、水田ドラの声で来月から始まる新「ドラえもん」の予告編が放送された。ざっとネット上を見回ったところ、巷の評判は悪くないようだが、私の目には既に自分の知っているドラえもんは映っていなかった。「原点に帰る」とのことなので、落ち着いた雰囲気の「ドラえもん」が見れると思っていたが、予告編を見た限りドタバタな展開を推し進めるようだ。そりゃ確かに初期の原作「ドラ」はあくまでギャグ志向で、ドタバタな印象が強かったが、所謂「平成世代」の私としては違和感は拭えず、「ドラえもん」といえば「落ち着いた雰囲気の作品」といった印象が強かった。これも、一種の「ジェネレーションギャップ」だろうか。



ただ、何度も言うがドラえもんは不滅
原作の持つ素晴らしさは変わらない。当然大山ドラの初代アニメも。ここでも、今後まだまだドラえもんに触れていくつもりだし、大山ドラやその作品についてもまだまだ書いていこうと思っている。

そういうことで、今日は最後にこの言葉で締めくくり、筆を置きたいと思う。



大山のぶ代さん、小原乃梨子さん、野村道子さん、たてかべ和也さん、肝付兼太さん、そして他のレギュラー声優陣の皆様、26年間、楽しい番組作りに尽力していただき、ありがとうございました。これからは、同じ視聴者としてアニメ「ドラえもん」を見守っていてください。。。
今日の「ドラえもん」、書きたいことが山ほどあるので、まずは通常通りに「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」のレビューを。

 のび太は、川でおぼれかけていた子犬を偶然助け、イチという名前をつけてママに内緒でこっそり部屋の中で飼うことにした。そんなある日、裏山に遊びに行くと、裏山は人間に捨てられた犬や猫たちでいっぱいになっていた。「人間って自分勝手すぎるよ!」イチの今後のことや捨てられた犬や猫たちのために、のび太は名案を思いつく。「人間のまだ存在しない大昔に連れていってあげればいいんだよ!」のび太たちは、さっそくスモールライトでイチを含む犬猫たちを小さくしてタイムマシンにのせ、3億年前の人間が誕生する以前の世界へ向かった。人間の住んでいない世界にたどりついたのび太は、イチに“進化退化放射線源(しんかたいかほうしゃせんげん)”を当てて人間の言葉を理解できるようした。そしてこの地で犬猫たちが自分たちの力で暮らしていける方法を教えこんだ。
 日が暮れて帰ろうとするのび太を前に、イチは涙をにじませるのだった。「イチ、約束するよ。明日、必ずくるからね」そう言って、のび太たちはタイムマシンに乗りこんだ。
 翌日、タイムマシンで、再びイチのいる世界へ向かうドラえもんたち。しかし突然時空のねじれに巻き込まれてしまい…。


(映画ドラえもん25周年オフィシャルサイトhttp://dora-movie.com/より抜粋)

「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」は、2004年に公開されたドラえもん映画25作目である。この作品は、映画化25周年記念作として大々的に宣伝され、普段よりも一回りも二回りもスケールの大きな作品となっている。

藤子先生亡き後の「ドラえもん」映画は、正直な話クオリティが落ちてると言わざるを得なかった。それは、脚本のこともさることながら、主題歌の予想以上の変貌や、無駄な芸能人起用など、本来のドラえもんの魅力を損なう映画作りをしていた。とはいっても、興行的には毎年成功を続け、いよいよ2004年に「25周年」を迎えることとなったのである。
個人的に言わせてもらうと、こうも毎年無駄な行動を取るので、今回もほとんど期待していなかった。思い起こせば、「南海大冒険」から、吉川ひなの、江守徹、早見優、SPEED、ウィーン少年合唱団、知念理奈、新山千春など、各界の著名人を声優(若しくは主題歌)に起用し、その度に失敗を繰り返してきた(中には成功したキャスティングもあったようだが)。当時の私にとっても、何かが変わってしまった事は痛いほどわかっていた。今回も島谷ひとみ、泉谷しげるなどの著名人を起用し、もはやもう何も言うまいと思っていた。だが、映画の内容自体にはそれほど絶望はしていなかった。この前年に公開された「のび太とふしぎ風使い」が幾分光が見える内容になっていたからだ。

そういうワケで少しの期待を寄せて本作品を見たのだが、やっと期待に応えてくれたと私は思った。
97年以降の作品の中ではピカイチの出来だと言って良いモノが出来上がっていたからだ。久々に楽しく「ドラえもん」映画を見れたような気がする。いや、別に今までだって楽しんで来なかったワケではない。でも、何かしら“無駄な”要素が入っていて、100%物語に入り込んでいけなかったのだ。ところが今回は、そういった無駄な要素が皆無に等しい。確かに今回も島谷ひとみ、泉谷しげるといった著名人が参加してはいるが、違和感を感じることは意外にも無かった。
ストーリーは、原作の「のら犬イチの国」を膨らませたものだが、膨らませ方が実に上手い。たった数十ページしか無い原作をここまで膨らませた功績は大きいと思う。ココに来て、やっと「大人の観賞に耐えうる作品」に戻ったのではないだろうか。別人だと思っていたハチが実はイチだったというタイムパラドックスを巧みに利用したストーリー展開はドギマギさせられたし、のび太とイチの再会シーンは、不覚にも号泣させられてしまった。演出は完全に「泣かせよう」といったカンジだが、ムリの無いストーリーなので素直に泣けた。しかものび太のおばあちゃんまで登場させ、そこに「ケン玉」の思い出の歌である「もしもしかめよ」まで流すんだから素晴らしいの一言。

ただ、昨年から作画がCGで描かれることになり、それに伴ってキャラクター陣の顔が少々変更されてしまっため、違和感があることはやはり否めない。また、演出が少々過剰な気もするので、その辺りで乗っていけない可能性もある。

しかし、それを差し引いたとしても良く出来た作品であることに変わりはないであろう。80分と言う短い時間でよくここまでまとめたな、と感心させられる。最初から最後までノンストップで物語が進行し、最後まで一気に見られる上に、見終わった後にお腹一杯になれる。間違いなく、藤子先生亡き後の作品で「最高傑作」といっていいだろう。

さて、本作の主題歌は、島谷ひとみが歌う「YUME日和」。曲自体はドラえもんを意識した曲であるとは正直言いづらく、「アイドルの曲」といった印象が強いが、同じくアイドルの曲だった「のび太とブリキの迷宮」島崎和歌子が歌った「何かいい事きっとある」のように劇中で効果的に使われたため、マッチさせることに成功している。また歌としても子供たちの声を入れるなどしているので、演出によって「映画の主題歌」として確立出来ているといえるだろう。

事実上の最終作となった「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」だが、最後に相応しい「傑作」に仕上がったといっても過言ではないだろう。





「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」
原作:藤子・F・不二雄 脚本:岸間信明 
総作画監督:渡辺歩 音楽:堀井勝美 監督:芝山努

ドラえもん:大山のぶ代 のび太:小原乃梨子
しずか:野村道子 ジャイアン:たてかべ和也 スネ夫:肝付兼太
イチ:林原めぐみ ダク:関智一 ブルタロー:江川央生
シャミー:かないみか チコ:島谷ひとみ ネコジャラ:泉谷しげる

主題歌:「ドラえもんのうた」(歌:山野さと子)
     「YUME日和」(歌:島谷ひとみ)
封切:2004年3月6日 観客動員数:300万人
見よう、見ようと思ってやっと見れたのがこの作品。

ホントならレビュー書きたいんだけど、ちょっと時間が許さないので、掴みだけ。

見終わって感じたことを箇条書きにしてみようかと。

・本来の主題歌、キョンキョンの「風のマジカル」はやっぱりドラえもんには違和感ありそう。ビデオ版には「大魔境」の「だからみんなで」が収録されてるけど、こっちの方がやっぱり合ってる。
・原作に比べて、全体的に「怖さ」の演出を重視しているような気がする。
・その分、ギャグの面は抑えられているカンジも。
・原作ではかなり色っぽいキャラとして描かれていた美夜子さんだが、映画では幾分抑えられている印象。
・そういえば、この作品でドラの顔が一部修正されたのね。

ざっとこんなカンジ。

きちんとしたレビューはまた後日に。
今日のお話は、89年に公開された映画「エスパー魔美 星空のダンシングドール」

魔美はある人形劇団と知り合ったが、そこは経営難で団員は一人、二人……と辞めていった。やがて解散寸前に追い込まれ、恋人・朋子が止めるのも聞かず、団長の英樹までが故郷に帰ってしまった。彼が愛した人形達が説得すれば戻るかもしれないと思った魔美は、さっそく人形を動かし、団長を東京へ連れ戻した。そして、ようやくスポンサーが見つかり、劇団再建のメドがたった。


(※キネマ旬報データベースhttp://www.walkerplus.com/movie/kinejun/より抜粋)

本作、「エスパー魔美 星空のダンシングドール」は、1988年に公開された映画「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」の併映作品として公開された中編作品である。
原作はマンガ「ドラえもん」の藤子・F・不二雄が手掛け、フランス人の血を引く少女・魔美がひょんなことからエスパーとなり、友人の高畑と共に超能力を使って幾多の事件やトラブルなどを解決する、という内容になっている。

それにしても、数年前から私は「エスパー魔美」を読み始めたのが、読めば読むほど味の出る内容で、物語に引き込まれていく。「ドラえもん」とはまた違った藤子作品の面白さを体感させてくれる。
そういうワケで、アニメの「魔美」を見てみようと思ったんだが、どういうわけかどのレンタルショップに行ってもこの作品が陳列されてる気配が無い。確かアニメの何話かはレンタルリリースされてるハズなのだが、この劇場版を除いて一つも見当たらない。そんな事情で、正直「仕方なく」といったカンジでこの作品を見るに至った。
んで、感想はどうかというと、ちょっと微妙。
この作品の原作は、第5巻に収録されているのだが、原作では劇団のおじいさんとそのおじいさんについて行った助手の女性の話なのだが、劇場版ではそれが男女の恋愛物語に置き換えられている。どうしてこうなってしまったのか全くもってわからないのだが、ストーリーは一昔前のラブストーリーのペースで進められていき、本来物語の主役であるハズの魔美は人形劇に参加したりするものの基本的に傍観者となっている。重要人物である高畑に関しては出番無しに近いし。また原作で割と重要なエピソードだった「魔美が父のモデル」をしているといった説明も一切なく、それ故に父が画家であるという印象も薄く、さらに魔美と高畑のほのかなラブストーリーも一切描かれていない。
というか、もともと原作の「人形が泣いた!?」自体、魔美や高畑などの主要メンバーが主役の物語でなく(それはそれでイイ物語ではあるのだけれど)、どうしてわざわざ劇場版にこのエピソードを選んだのかが全くもってわからない。特に若い男女の恋物語になってしまった所為か、原作でのラストの印象的な魔美の台詞が無くなってしまったのが非常に残念である。

とはいっても、原作で印象的だった人形が話すシーンは、音楽も相まって素晴らしい出来である。魔美と高畑のアテレコもイイ感じの演出で好感が持てるし。

だが、原作をある程度読んでいないと登場人物のキャラ設定などはほとんど理解できないので、これのみの観賞は個人的にはオススメできないなぁ。




「エスパー魔美 星空のダンシングドール」
魔美:横沢啓子 高畑:柴本広之
魔美のパパ:増岡弘 魔美のママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子

原作:藤子・F・不二雄 脚本:富田祐弘
音楽:田中公平 監督:原恵一

主題歌:「テレポーテーション 恋の未確認」
     「S・O・S」(歌:橋本潮)
封切:1988年3月12日 観客動員数:280万人
そういうワケで、映画「ローレライ」を見てきたのであります。

1945年8月、ドイツ降伏後日本海軍に接収された戦利潜水艦<伊507>。
 海軍軍令部作戦課長の浅倉大佐(堤真一)は、艦長にかつての名艦長で今は閑職に回されていた絹見少佐(役所広司)を任命。絹見に与えられたミッションは原子爆弾を積んだ輸送艦を沈めることだった。絹見は、かつて共に戦った先任将校の木崎茂房大尉(柳葉敏郎)を右腕にこの作戦に挑む。
一方、回天特別攻撃隊(特攻)に所属していた19才の折笠征人(妻夫木聡)も、その能力を買われて<伊507>乗員に選ばれるが、特攻を非合理的作戦として認めない絹見に反発を覚える。
軍属技師として乗艦している高須(石黒賢)によれば、<伊507>にはドイツ軍が開発した特殊兵器<ローレライ・システム>を搭載しているという。が、その全貌は高須しか知らされていなかった。
 <ローレライ・システム>とは何か?
 浅倉大佐の狙う日本再生とは?
 絹見に与えられたミッションの真の目的とは?

アメリカ海軍からの執拗な追跡と攻撃の中、艦で勃発した叛乱。
時を同じくして広島と長崎に落とされた原爆。3発目の原爆を積んだB‐29は、すでに南太平洋上のテニアン島に準備されていた。絹見艦長はじめ征人たちは、その出撃を阻止すべく<伊507>で進航する。

生き続けることに絶望していた時代、生きる希望を求めて、新型策敵装置<ローレライ・システム>を搭載した戦利潜水艦<伊507>は、自らを押し包む歴史に対して、今、戦いをはじめる。
かくして戦史には残っていない、日本海軍最後の決戦が始まった。

(※東宝WEBサイトhttp://www.toho.co.jp/より抜粋)

「ローレライ」は、福井晴敏の大ベストセラー「終戦のローレライ」を映画化した作品である。スタッフには監督に平成「ガメラ」シリーズの樋口真嗣を迎え、キャストにも役所広司柳葉敏郎を揃えるなど、豪華メンバーで製作された日本映画では異例の「大作」となっている。

それにしても、この「ローレライ」には私はかなり期待していた。何せ、監督をあの樋口真嗣が手掛けるのだから。樋口が特技監督を担当した平成「ガメラ」シリーズは、内容のオカルトさが少々気になるものの、特撮としては「日本映画の最高峰」といえる出来だった。特に最先端のCG技術によって描かれたガメラの「プラズマ火球」や、「ガメラ2 レギオン襲来」で描写された仙台消滅のシーンにおける破壊シーンなど、その演出描写にはかなり驚かされたものである。残念ながら平成「ガメラ」シリーズはその評判とは裏腹に、興行的に苦戦したため(3作の平均観客動員数は約100万人)か3作目以降製作されていないが、その後製作された「さくや 妖怪伝」における特撮映像においても樋口監督の手腕が十二分に発揮されている。

そういう理由で、この作品の映像表現に関してかなり期待していたのだが、期待通りの映像を見せてくれたと言えよう。
ハイ、かなり面白かったです。
とにかく、映像一つとっても凄いのだ。最新CG技術によって描かれた潜水艦「伊507」や、アメリカの駆逐艦から発射されるミサイル、そして駆逐艦の大胆な破壊シーンなど、見所は多い。また、広島の原爆投下シーンなどは、原爆投下の「8時15分」の時計を強調するなど、久々に特撮で恐怖感を感じさせてくれた。ただ、樋口の欠点として「CGのウソっぽさ」があるのだが、今回もそれを匂わせてしまったのは残念なところか。とはいっても、昨今のハリウッド映画でもウソっぽいCGはあるワケで、これからは如何にしてこの「ウソっぽさ」を取り除けるかが課題になってくることであろう。

今回も満足のいく映像表現を見せてくれた樋口だが、肝心の人間描写の方も満足のいく出来となっている。
役所広司や柳葉敏郎など、役者陣が凄いのは言うまでもないが、それらの方々が「名前だけ」になっていないのがイイな。正直なハナシ、「これだけの名優を揃えててこんなモン!?」という映画が吐いて捨てるほどあるんだが(「千年の恋 ひかる源氏物語」とか)、この作品に関してはそれが無いし、彼らがとてもカッコ良く描かれていて好感が持てる。こんなカッコ良い役所広司を見たのは久々だなぁ。
あ、個人的にはやっぱりギバさんと国村準さんが良かったね。特にギバさんが子供のあやとりのヒモの話をするシーンはいろんな意味でお気に入りのシーンになったような気がする。妻夫木を始めとする若手は彼ら名優に押され気味だったが、その中でも存在感を醸し出そうとしていたので、気にはならなかった。

展開が少々強引なのは否めないが、最初から最後まで一気に見せる力があるので、見てる間は違和感を感じない。無駄なシーンも無いと思うし、足りないシーンも無い。樋口監督の力量が今回も生かされたということだろう。
そして、この作品で特筆すべきなのは「人の死を美化していない」ことにあると思う。戦争をテーマに扱った作品って、何だか太平洋戦争を美化しているきらいがあるんだが、それが無いのはやっぱり素晴らしいことであろう。しかも、アメリカ兵にも「全くイヤな戦争だ」なんていう台詞があり、それはアメリカ兵とて同じである、というところまで描いたのも凄いと思うし。
最後まで「生きる」ことに主眼を置いたのが、この映画最大の魅力であると思うワケで。

それにしても、昨今の邦画の中では珠玉の出来であったことを心から歓迎したい。日本で潜水艦映画といえば、57年に公開された「潜水艦イー57浮上せず」以来になるのだが、この時特技監督を担当したのは「特撮の神様」円谷英二(監督は「世界大戦争」の松林宗恵)。公開前は果たして円谷を超えられるのか、という疑念があったが、樋口は円谷に勝るとも劣らない仕事をした(言いすぎか?)といえるであろう。





「ローレライ」
原作:福井晴敏(「終戦のローレライ」) 脚本:鈴木智
音楽:佐藤直樹 特技監督・監督:樋口真嗣

絹見真一:役所広司 木崎茂房:柳葉敏郎 高須成美:石黒賢
折笠征人:妻夫木聡 パウラ:香椎由宇 朝倉良橘:堤真一
時岡:国村準 岩村:小野武彦 田口:ピエール瀧
楢崎総長:伊武雅刀 西宮貞元:橋爪功 作家:上川隆也

全国東宝系にて絶賛公開中

ローレライ

2005年3月19日 映画
17日にオープンしたばかりの「TOHOシネマズ 府中」で、現在大ヒット上映中の『ローレライ』に出演している役所広司、妻夫木聡、香椎由宇、樋口監督が、「興行収入10億円突破記念」の舞台あいさつをした。

 本作は3月5日から公開され、すでに興行収入が10億円を突破し、79万人もの観客動員数を記録している。驚異の快進撃を続ける本作に対し、主演の役所は「20億、30億突破記念と続いていきたい! 」と意欲満々。『世界の中心で、愛をさけぶ』が記録した興行収入85億円に、負けずとも劣らないヒット作となることを予感させた。

樋口監督も「大きなスクリーンで観賞してもらうことを想定して作った映画です。皆さん応援してください」と口コミでの宣伝を呼びかけた。


明日、友人と映画「ローレライ」を見に行くのでこの作品の話題を。
公開初日から快進撃を続けているこの「ローレライ」だけど、久々の怪獣映画以外の特撮映画なので、成績が好調なのは特撮ファンとして嬉しい。是非このままの勢いで猛進して欲しいなと思う。

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