本日の「クイズ!ヘキサゴン」は、先週のロンブーに代わって、ダウンタウンがゲストとして迎えられ、打倒!松本人志大会と銘打たれた。

出場者は、松本人志以下、藤井隆 間寛平 清水ミチコ 宇梶剛士 菊川怜の6人。
三宅正治フジテレビアナウンサーが進行役として、ダウンタウン・浜田雅功が司会を務めた。

予定より二週間遅れての放送となった「ダウンタウン版ヘキサゴン」なんだけど、何だかまだまだ型にはまってないカンジ・・・。
そりゃ登板一回目だから当たり前といえば当たり前なんだけどさ、日テレの「謎を解け!まさかのミステリー」は結構サマになってたんだけどね。

それに、何かこう松本以外はいまひとつ目立ってなかったよな。
藤井は気付いたら落ちてたし、寛平さんも控えめなカンジ。寧ろ一番目立ってたのは清水ミチコだったような気がする。

菊川怜も何か普通にクイズに答えてたし(それはそれでいいんだけどさ)、宇梶剛士は、いたっけ・・・?(^^;

問題も「春木屋」が答えだったりして、松本人志を意識しすぎ。
まぁ、確かに打倒!松本人志大会だから別にいいんだけど、ちょっと、ねぇ・・・。

いやいや面白かったよ。面白かったけどさ、如何に紳助の司会ぶりが的確だったかが、伺えるよな、と思うんだよね。

だから紳助には、早く復帰して欲しい。

じゃないと、この「クイズ!ヘキサゴン」がいつまで持つかわからんよ。

それか、変に芸能人を使い続けないで、三宅アナで番組を持たせるとか、いろいろあると思うんだよね。

あ、ちなみに次回は三宅アナが司会の「かくし芸大会」だそうな。

何だか次回の方が落ち着いて見られそうだね。(−−;



あ、どーでもいいんだけど「コント赤信号」福助の足袋っていうギャグ。




何で、小学6年生の5%が知ってたんだろう?
テスト期間中なので、とにかくゴジラから話題を逸らそうと思う。ってなことで、今日はこの話題を。

それにしても、ジブリはホント強いよね。
もう、ジブリ=大ヒットの方程式は決まったようなモンだからね。

ただ、作品の質がどうなのか、はいまひとつ疑問。
何ていうか、90年代以降のジブリ作品は好きになれないんだよね。私は。

個人的にいいかなぁ、と思ったのは「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」ぐらいかなァ。

「千と千尋の神隠し」も、何かストーリーに魅力が見いだせなくて、公開から既に3年が経ってるのに、未だに見てないんだよね。
だから、今週の金曜日の放送で見てみようかな、と思ってるんだけど。

ってかさぁ、正直「ジブリ作品」ってジブリだからっていう理由だけで観客動員数が上がってるのは確かだよな。

だって、名作と謳われていて私も大好きな「風の谷のナウシカ」なんか観客動員数はわずか90万人だよ?当然ベスト10にも入ってないし。

その後の「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」
もベスト10にはランクインしてない。

実はジブリ作品が興行的に成功するのは89年の「魔女の宅急便」から。この時は89年度の興行収入第1位にランクインするんだけど、今のようなダントツではなくて、2位の「ドラえもん のび太の日本誕生」を僅かに超えた額という、今から考えれば平凡なモノだった。

でもねぇ、映画の質としては80年代の方が良かったような気がするんだよね。
確かに、映画っていうのは好みの問題だから、映画自体を否定するつもりは無いんだけどさ。

んでまぁ、要するに何が言いたいかといえば、声優にはきちんとした人間を使えよということ。
ジブリは黙ってても客が入るんだから、きちんと作品の質で勝負して欲しいな、って思うんだよ。

だって、今回なんか明らかに木村拓哉が声をやるってのを売りにしてんじゃん?
予告編でキムタクの声を収録しなかった事実なんかを見ても、それは一目瞭然。

「ナウシカ」とか「ラピュタ」とかクオリティのある映画が作れるんだから、真っ向勝負して欲しいなぁ、と思う。

まぁ、まだ作品自体を見てない私が言うのも、アレなんだけどね。
本日12月4日。
いよいよ、映画「ゴジラ FINAL WARS」が全国293のスクリーンで公開された。

当然、私も例年通り映画館に直行・・・
ε==ε==ヘ( ´∀`)ノ

・・・の予定だったのだが、テストって何ですか?(泣

もうこの際、ゴジラを選ぶか、赤点を選ぶか、で初日に日劇に直行しようか・・・なんて考えていたけれども、そんな馬鹿なコトなんて出来るわけがない。
さすがにゴジラとテストを篩にかけるワケにはいかないからね。

だから、まぁ「ゴジラ FINAL WARS」の鑑賞は1週間先送りということに(^^;

でもさぁ、もとはといえば、この「FINAL WARS」、もともとは12月11日の公開のハズだったんだよね・・・。だから最初はテストが終わってから「FINAL WARS」が公開される予定だったんだけど、今年の夏ぐらいに4日公開に変更されたんだっけ。

・・・ったく、何で公開を1週間も早めるかな・・・。

って、自分勝手なコト言ってる場合ではない。

とにもかくにも、今回の「FINAL WARS」の前評判はなかなか高いみたいだし、実際プロモーション映像のクオリティは凄まじかった。

期待を胸に、来週の戦いに備えたいと思う。


「ゴジラ FINAL WARS」
いよいよ本日公開。

監督:北村龍平 特殊技術:浅田英一 
音楽:キース・エマーソン 脚本:桐山勲・三村渉

尾崎真一:松岡昌宏 音無美雪:菊川怜
風間:ケイン・コスギ 音無杏奈:水野真紀 神宮司八郎:佐原健二
ダグラス・ゴートン:ドン・フライ 小美人:長澤まさみ・大塚ちひろ
波川玲子:水野久美 X星人統制官:北村一輝 醍醐直太郎:宝田明

挿入歌:「WE ARE ALL TO BLAME」
     (歌:SUM41)
本日11月30日。
ハリウッドの「ウォーク オブ フェーム」の殿堂入りを果たしたゴジラの除幕式が行われた。
さらに同日、ハリウッドにおいて「ゴジラ FINAL WARS」「ワールドプレミア」が行われた。

それを記念してなのか、単なる「FINAL WARS」の宣伝のためなのかは知らないが、本日はTX系において昨年の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」が放送された。

1年前のゴジラとの戦闘で、機体の37%を損傷した機龍(メカゴジラ)は、特生自衛隊八王子駐屯地のメインドックにおいて修復作業が行われていた。その機龍の整備士である中條義人は、叔父である言語学者・中條信一の別荘で休暇を過ごしていた。そんな中、義人や信一の前に、インファント島からモスラと小美人がやって来る。43年前、自分たちを人間の味方だと信じてくれた信一に対し、ある忠告をしにやってきたのだ。
その忠告とは、「ゴジラの骨を海に返して欲しい」とのものだった。さらに「人間がゴジラの骨から戦いの道具を作ったのは間違い」「死者の魂に人間が手を触れてはいけない」とも。小美人はもしゴジラの骨を海に返せば、モスラが代わりにゴジラと戦うと言い残し、義人たちの前から去っていく。
機龍の存在を否定された義人は、その言葉に思い悩む。その折、太平洋沖でアメリカの原子力潜水艦が沈没するなど怪事件が勃発。そして遂に、まだ一年前の傷跡が生々しく残ったゴジラが東京に上陸する。上陸したゴジラは機龍のいる八王子駐屯地を目指していた。機龍がゴジラを呼び寄せているのか?特生自衛隊は一年前に戦場となった品川地区でゴジラを迎え撃つが、全く歯が立たない。暴れまわるゴジラを前に、モスラがインファント島から飛来する。しかしゴジラの猛攻の前に劣勢を強いられてしまう。
モスラが懸命に戦う姿を見た五十嵐総理大臣は、機龍出撃という苦渋の判断を下す。
今、首都・東京を舞台とする「大怪獣頂上決戦」が始まった。この戦いが意味するものとは何か?宿命のラストバトルは、全く予想のつかない方向へと展開していく・・・。


まずは作品についていろいろと。

この作品は比較的評判の良かった2002年の「ゴジラ×メカゴジラ」の続編として製作された。また今回の作品は1961年の「モスラ」、1970年の「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」の続編にもなっており、往年の特撮ファンには、感涙モノの設定が作られた。さらに、昨年の主人公・家城茜(釈由美子)や61年の「モスラ」に登場した中條信一博士(小泉博)をゲスト出演させるなど、見所も多い。

さて、ではストーリーなんだけど、良く出来てはいると思う。前作「ゴジラ×メカゴジラ」の設定を上手く引継ぎ、正当な続編としてまとめあげている。
あえて見所を挙げるとするならば、まずは冒頭の雲海においてのモスラとF−15の攻防戦。CGとアナログが結集した映像が良い出来である。また東京を舞台としたゴジラ、モスラ、機龍のバトルシーンも圧巻である。特にモスラの翅のしなりは、1964年の「モスラ対ゴジラ」を彷彿させるもので、最高傑作としっても過言ではないのではなかろうか。その他の特撮技術に関しても及第点と言え、技術的にも躍進を遂げている。ただ一つ残念なのは、あまりにもミニチュア然としたシーンがいくつかあったこと。特に俯瞰のカットや、怪獣たちのアップのシーンの際に映るミニチュアは少々辛いモノがあったね。

一方の人間ドラマ。
こちらは、前回と同じように苦渋を一つのテーマとして描いており、主人公の義人(金子昇)や信一、五十嵐総理大臣(中尾彬)などの苦渋が上手く描かれており、見ていて好感が持てる。
だが、本来のヒロインであるハズの如月梓(吉岡美穂)の影がいまひとつ薄いんだよな。
メカオタクである義人に向かって恋心をほのめかせる「メカの気持ちはわかるくせに、人間の気持ちには疎い」なんて印象的なセリフはあるものの、何だかヒロインは小美人だったような気がするほど、彼女の存在が残らない。

これは脚本の所為もあるんだろうけど、やっぱり尺の短さが問題なんだろうねぇ。
この映画の上映時間は91分。ちょっとこれは短すぎたね。実際、公開当時の資料を読んでみたら「最初(編集で)繋いだ時は1時間55分あった」と監督が語っているように、もう少し長くて人間ドラマがしっかりしていた。ところが、90分前後にしたいという製作者側の意向により、人間ドラマがいくつか削られてしまったのである。

確かに90分間だと飽きることは無く、前作「ゴジラ×メカゴジラ」は短い上映時間であることがプラスになっていた。でも、この「東京SOS」は寧ろマイナスになってしまっている。これはちょっと残念かな。

とはいっても、元の出来はいい。
ゴジラ映画の中でも間違いなく傑作の部類に入ると思うし、実際巷の評判は良いほうであった。
さらに、あのラストシーンも良かったと思う。
やっぱり、このシリーズのテーマである「命の大切さ」を表現するには、あれ以外のラストではダメだったと思うしね。



さて、このテレビ東京の放送が、どれだけの視聴率を稼ぎ出すか。



今から楽しみだね。



「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」
製作:富山省吾 脚本:横谷昌広・手塚昌明
音楽:大島ミチル 特殊技術:浅田英一 監督:手塚昌明

中條義人:金子昇 如月梓:吉岡美穂 秋葉恭介:虎牙光規
富樫:高杉亘 一柳:中原丈雄 小美人:長澤まさみ・大塚ちひろ
神崎:益岡徹 二階堂:升毅 秋葉功:清水鉱治 土橋:上田耕一
家城茜:釈由美子 中條信一:小泉博 五十嵐隼人:中尾彬

封切:2003年12月13日 観客動員数:110万人

ローレライ

2004年11月29日 映画
制作費12億円を掛けた大作として製作されているこの映画だけど、なかなか期待が持てそうだよね。

監督は平成「ガメラ」シリーズで手腕を奮った樋口監督。

また出演者も豪華メンバーが揃ってる。

来年春の公開が楽しみだね。
まったく、テスト前だというのにテレビを見ている場合ではないのだ。

・・・なんてコトはよくわかってるんだけど、やっぱり見ちゃうんだよねぇ。こういう特番があると・・・。

ってなことで、今日11月28日。
TX系(テレビ東京系列)において映画「ゴジラ FINAL WARS」の特番が放送された。

まぁ、特番とはいっても、放送時間は16:55〜17:1520分間だから、全くといっていいほど期待して無かったんだけど、今年の特番の中では一番良かったんじゃない?

正直、BSの特番はいまひとつだったんだよね。
ダラダラ感が漂ってて・・・(それでも「映画ほど!ステキなモノはない」の特集はまあまあだったか)。

でも、今回は劇中の映像をテンポ良く流してたし、10体以上の登場怪獣たちをきちんと紹介してた。

20分でも、かなりのボリュームがあって好感が持てましたな。

ところで、明日11月29日はアメリカで「ゴジラ FINAL WARS」ワールドプレミアとゴジラのハリウッド殿堂入りの除幕式が行われるらしい。

明日以降のワイドショーは必見かな。

最後に、11月30日には同じTX系で昨年の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」がテレビ放映されるということを付記しておこう。
ダウンタウン司会じゃなかったの?

何だかロンブーが司会してたみたいだけど・・・。

だって、先週の予告でダウンタウン司会って言ったじゃない。
どうなってんの?

別に変更になったのは良いんだけどさ、テロップか何かで視聴者に変更を知らせるぐらいしなさいよ。


どうやら、例の件の関係で「クイズ!ヘキサゴン」の収録が混乱してるらしいから仕方ないといえば仕方ないんだけれども。

ところで、肝心のロンブーの司会。

微妙だったね・・・。

私があんまりロンブーが好きじゃないからかもしれないけど。


この先の「ヘキサゴン」、一体どうなるのかなァ?
昨日は、ホントに衝撃的な話を聞いて少々ショックだったんだけど、いつまでもウジウジしてるわけにもいくまい。

残りの放送を楽しもうではないか。

まぁ、そんなこんなで「ドラえもん」に関する話を二つ。

「ドラえもん」が大みそかに特番

 人気声優の大山のぶ代(68)ら出演者が来年3月に若手と交代することが明らかになったテレビ朝日系人気アニメ「ドラえもん」の特番が大みそかに編成される。

 おなじみの声優が一新されることで、特別バージョンになる予定だ。関係者によれば、これまでファンからのリクエストが多い映画、テレビの中から名場面をピックアップしたコーナーや番組でしか見られない最新情報の企画も浮上している。

 テレビ朝日では「来年以降、さまざまな展開を考えていますが、(声優の交代は)正式には決まっていません」とコメント。30日の社長会見で、今後について正式に発表する。局には大山らの交代を惜しむ声も多数届いているようだが、数は把握していないという。また、ネットの公式ページなどにもアクセスが殺到した。



えっと(^^;
大晦日の特番って毎年やってなかったっけ・・・?

そりゃ、放送しなかった年もあったけどさ。
でも、私が知る限り、ここ10年は毎年やってたよね。(^^;

まぁ、そんなことはどーでもよろしい。
多分、この特番はいつもとおんなじの3時間枠でやるだろうけど、いつもとは違う内容を期待してる。


あ、もう一つ。
今日発表された情報なんだけど、10月23日に地震の影響で放送を中断した「今夜公開!! 誰も知らないドラえもんの秘密スペシャル!」の放送が遂に決まったらしい。

その放送日は12月18日(土)
・・・って、一ヶ月も先かい・・・。orz

地震の所為だから仕方ないんだけど。

あ、でもこの時期って、毎年恒例の「クリスマススペシャル」の時期じゃない?
ってことは何?3週間連続でドラえもんの特番があるってことね。
あ、大晦日の1週間後には多分、映画「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」の放送もあるだろうから、そっちも楽しみにしておきたいね。



声優陣、交代までのカウントダウンが始まった今、アニメドラえもん、最後の盛り上がりを期待している。


YAHOO!10月23日芸能記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041123-00000005-sph-ent
ドラえもんの声優が交代へ

 テレビ朝日系の人気アニメ「ドラえもん」で四半世紀にわたって声優を務めてきた大山のぶ代(68)ら主要キャラクターの声優陣5人が来春、降板することが21日、分かった。放送中のテレビシリーズは来年3月までは現在の出演者で収録、放送し、4月分から若手の声優陣にバトンタッチする。

 放送開始から25年。“降板”するのは、ドラえもん役の大山のぶ代、のび太役の小原乃梨子(69)、しずか役の野村道子(66)、ジャイアン役のたてかべ和也(70)、そしてスネ夫役の肝付兼太(69)の主要メンバー5人だ。

 後任の人選が進行中で、交代決定を受け入れた大山は「テレビ放送から25年がすぎ、ちょうどよい交代の時期。遠い未来までずっとずっとみんなに愛されるドラえもんであってほしい。長いようで、あっという間だった」と話している。たてかべは「元気、勇気、人気の3つの“気”が子供へのメッセージだった」としんみり。「子供だけでなく大人も楽しみにしてくれる。ドラえもんは偉大だなとつくづく感じます」と肝付も寂しそうな表情を浮かべた。

 5人は第1回放送から同じ役を担当。80年から「ドラえもん のび太の恐竜」など劇場版映画25作にも出演した。大山の声は、故藤子・F・不二雄氏が「ドラえもんはこういう声だったんですね」と認めるほどで、人気の原動力でもあった。

 関係者によると、交代を打診したのはテレビ朝日側からで、今春に大山ら出演者と協議を行った。放送開始から25年という節目であったことや高齢化などを理由に、一新を決定したという。小原によると、出演陣5人は「わたしたちの平均年齢は60代後半。ちょうどよい時期。きれいにバトンタッチしよう」と交代を受け入れたという。

 現在、新声優陣の人選が進行中。79年の放送開始以来、ゴールデンタイムに2けたの視聴率を獲得する同局の看板番組だけに、今後の人選が注目される。



あー、遂にこの日が来たのかと思った。

一つの歴史が終わったんだなと思った。

時の流れって、本当に悲しいものなんだなと思った。



本当は何年も前からわかってはいたんだ。
いつかはこういう報せがある日が来ると。

本の中、テレビの中のドラえもんは永遠に生き続けても、人間はやっぱり年を取る。

今思えば、もう少し早くこの事実を察するべきだったんだ。

2003年の秋に、主題歌が変わった時。
何か「ドラえもん」に異変が起こっていると。

突然変わる主題歌。
タッチの変わるアニメ。
そして演出の変わるシナリオ。

これはやっぱり何かの予兆だったんだ。

そういえば、1年半前に映画「ドラえもん のび太とふしぎ風使い」が公開された時、大山のぶ代さん本人がこう語っていた。


そうですね。あと5年はがんばれるかもしれないけど、10年というと、みんなが70代になっちゃうし、そうなったときに果たして……と思うときはあります。
 いつかは、ドラえもんを素晴らしく、もっと楽しくできる方たちに全員で譲らなくちゃという時もくると思うんですね。今はがんばりますけど、いつかはって思ってる。ドラえもんをきちんと理解して、そしてドラえもんのやさしさを出してくれるような、そんな人にやって欲しいなと……。



大山さん自身は、1年半も前に降板をほのめかしていたのだ。

ひょっとしたら、この時から既に後任の人選が始まっていたのかもしれない。

この言葉を聞いて、ドキッとした人も多いと思う。
ただその時大山さんは、

 でも、不思議に声って変わらないで出てるんですね。だからみんなで「杖をついてしまうようになってしまってもがんばろうね」って言ってます。25年やったんだから、30年も35年もがんばりますよ!(笑)

と語っている。
この言葉にまた安心した人も多いだろう。

あー、まだドラえもんの声は変わらない。
「変わるかもしれない」という現実を見なくていいんだ、と誰もが思っただろう。

いや、そうじゃない。現実を見たくなかっただけなのだ。

アニメにとって、「声」というのはたるものである。

後任の人選には期待したいと思うし、期待できるようなキャスティングをして欲しい。

でも、新しい「ドラえもん」を受け入れることが出来るか。
「ルパン三世」のようにバトンタッチが上手くいくのか。



それは、今の私にはまだわからない。



願わくば、後任には素晴らしい方々を集めて欲しい。



「ドラえもん」を大切に思う人は数多くいるのだから。



・「ドラえもんチャンネル」(http://dora-world.com/
・テレビ朝日「ドラえもん」公式サイト(http://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/
・スポーツニッポン 11月22日芸能記事
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2004/11/22/01.html
・YAHOO!ニュース「ドラえもん」関連記事
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%A5%C9%A5%E9%A4%A8%A4%E2%A4%F3&st=n)
「衛星映画劇場」でのゴジラ映画一挙放送、最終日の今日に放送される作品は「ゴジラ2000 ミレニアム」。

北海道・根室の納沙布岬にゴジラが出現し、発電所を破壊しつくした。その姿は、まるで人間の作り出すエネルギーを憎んでいるかのようだった。時を同じくして、茨城県・鹿島灘沖で巨大な岩塊が発見された。新たなエネルギー資源を期待したCCI(危機管理情報局)が引き上げ作業を行っていたその時、岩塊は突如自力で浮上し、東海村に上陸したゴジラに向かった。ゴジラを倒した岩塊は表面の岩を剥がし、メタリックな巨大UFOの姿を現した。岩塊は宇宙人の操る巨大UFOだったのだ。巨大UFOは新宿に飛来すると、スーパーコンピューターに侵入し地球を征服しようとしていた。そこに、怒りのリベンジに燃えるゴジラが上陸してくる。
かくして、東京・新宿を舞台とした戦いが始まった。しかしこの巨大UFOには、さらなる秘密が隠されていた・・・。


まずは説明。
1998年、トライスター・ピクチャーズが製作したアメリカ版「GODZILLA」が公開された。「GODZILLA」は斬新なSFX技術も相まって全世界でヒットしたが、オリジナルのゴジラとのデザインの大幅な違いから、日本版ゴジラの復活を望む声が高まっていた。
よって1999年12月に公開されたのが、シリーズ第23作目の「ゴジラ2000 ミレニアム」である。

この作品は、新世紀に相応しい新しい作品にする為に、ゴジラのデザインが大幅に変更された。その姿は、「ミレニアムゴジラ」と呼ぶに相応しく、喉まで裂けた口や、巨大な背びれが特徴の、とても荒々しいゴジラとなった。また平成「ガメラ」シリーズを意識してか、VSシリーズとは違い、リアルでシリアスな路線で製作された(とはいっても、CCIやフルメタルミサイルなど、ゴジラ映画らしいパラレルな世界観は残されている)。そして物語の舞台は、1954年の初襲撃後、ゴジラが幾度と無く日本を襲っている、世紀末(2000年)の日本だ。

物語は、二つの組織が中心として構成される。一つは篠田雄二(村田雄浩)が主催する「ゴジラ予知ネット」。この組織は、ゴジラを生物として研究し、ネットを利用してゴジラの被害を最小限に抑えようと言う民間組織である。一方、もう一つの組織は片桐光男(阿部寛)が局長を務める「危機管理情報局」(CCI)だ。この組織は1998年に設立されたもので、日本を襲う災害などの情報を分析し、その対策の中心となる国家組織である。

・・・ということで、説明がエラく長くなってしまったが、この作品についていろいろ言っていこう。
この「ゴジラ2000」は、正直巷ではあんまり評判が宜しくない。その原因として考えられるのは、全体的に地味なコト。ゴジラの敵怪獣である巨大UFOや宇宙怪獣・オルガは銀色で彩色されて、見た目の派手さに欠ける。どうしても金ぴかのキングギドラや、極彩色のモスラなどと比べて地味目に見えてしまうのだ。
また暗喩的な表現が多いし、スローモーなカンジでテンポは良いとは言えない。その上、カットの出来不出来の差が激しいのも痛い。

とはいえ、場面場面ごとに見応えのあるカットも結構ある。
例えば、冒頭の根室。船に噛み付くゴジラや人間のすぐ近くまで接近し人間を追い掛け回すゴジラ、根室市外を襲撃し停電の街をせり歩くゴジラなどは圧巻である。
その他、東海村沖の海の中から姿を現すゴジラや、海を泳ぐフルCGのゴジラなど、面白いカットは数多くある。
新宿でのゴジラ対巨大UFOの戦いのシークエンスなんかは、この作品、最大の見所だろう。

しかし、本来の最大の見せ場であるハズのゴジラ対オルガの戦いがいまひとつ盛り上がらない。それに東海村〜新宿のくだりはUFOの話になってしまって飽きてくる。それ故にゴジラが出て来たら待ってました大統領みたいなカンジにはなるんだけど、もう一歩頑張って欲しかった。
一方の人間ドラマもいまひとつ描写不足。キャラ付け自体は濃いものだし、人間関係もしっかりしてるんだけど、説明不足でわかりにくい。しかも最終決戦は「VSモスラ」以来の見てるだけ、の展開。まぁ、巨大生物の前では人間は見てるしかない、っていう展開も好きだけど、登場人物たちをもう少し活躍させてもよかったのではないだろうか。

何だか悪いことばっかり書いてしまったような気もするが、ミレニアムゴジラの造形はとてもカッコよいし、シリアスなタッチはなかなか良い。展開的には大人向けで、深入りできる作品だと思うので、一度は見てみることをオススメする。


「ゴジラ2000 ミレニアム」
製作:富山省吾 脚本:柏原寛司・三村渉 音楽:服部隆之
ゴジラテーマ曲:伊福部昭 特殊技術:鈴木健二 監督:大河原孝夫

篠田雄二:村田雄浩 片桐光男:阿部寛 一ノ瀬由紀:西田尚美
高田:中原丈雄 篠田イオ:鈴木麻由 宮坂四郎:佐野史郎
権野:大林丈志 灯台の職員:近藤芳正 編集長:石井喧一
戦車隊隊長:西村雅彦 園田:ベンガル 

封切:1999年12月11日 観客動員数:200万人
もう一つ。
本日の衛星映画劇場でのゴジラ映画は、平成ゴジラシリーズ最終作の「ゴジラVSデストロイア」。


バース島が突然核分裂を起こして消滅した。ゴジラもリトルも行方がわからなかった。その1ヵ月後、体を真っ赤に燃え上がらせたゴジラが香港に上陸した。ゴジラの体に起きた異常・・・それは体内の原子炉が暴走し、想像を絶する核爆発の恐れがあるというのだ。さらに時を同じくして、東京湾で謎の生物が出現。その正体は40年前にゴジラを倒した「オキシジェン・デストロイヤー」から生まれた完全生命体・デストロイアだった。
今、命の限界を超えて二大怪獣が暴走する!


もう3度目なんですね。この作品のレビューは(^^;
毎回毎回同じコトを言ってても何なんで、今回はあんまりお堅いことは言わないようにしてみよう。

とは言っても、今回の放送、不満が一つ。
映像暗すぎ
怪獣映画は夜のシーンが多いんだから、ディティールがわからんっつぅの。何にも見えないところで怪獣に暴れられても何にも怖くない。特に幼体デストロイアがテレコムセンターで特殊部隊と戦うシーンは何が映ってるかわからない。それに、日本映画というのはもともと映像が暗めである。その上あんなに暗い画面で放送されちゃ、たまったもんじゃないんだよな。

まぁ、不満はこれぐらいにしてと。

この作品の名場面は大きく分けて三つあると思う。

まずは冒頭の香港破壊
さすが100万ドルの夜景と言われるだけあって、ネオンサインが光る光る。そのネオンの中を赤いゴジラが暴れまわるシーンは壮観だし、破壊もダイナミック。もう何度も描かれてきたゴジラの都市破壊シーンだけど、このシーンはシリーズ中でも屈指の出来栄えではなかろうか。

二つ目は羽田空港〜国際展示場に至るゴジラとデストロイアの戦い。特技監督を担当した川北紘一氏の特徴として、光線バトルが挙げられんだが、今回はその集大成とも呼べる出来になってると思う。特にゴジラの熱線3連発や、国際展示場での狂ったような熱線発射は見ていて壮観。

そして最後、三つ目は「ゴジラの死」のシーンである。今まで最強の地位を誇ってきたゴジラが、静かに没し去っていくシーンは感慨深いモノがあるし、そこの伊福部昭の「レクイエム」がかかる。まさに職人芸と言えるだろう。


さてさて、明日は最終日「ゴジラ2000 ミレニアム」の放送だ。果たしてどうなるかな?


「ゴジラVSデストロイア」
監督:大河原孝夫 特技監督:川北紘一
脚本:大森一樹 音楽監督:伊福部昭

伊集院研作:辰巳琢郎 山根ゆかり:石野陽子
山根健吉:林泰文 小沢芽留:大沢さやか 三枝未希:小高恵美
麻生孝昭:中尾彬 黒木翔:高嶋昌宏 山根恵美子:河内桃子
後藤陸将:神山繁 国友満:篠田三郎

封切:1995年12月9日 観客動員数:400万人
_| ̄|○

やられてしまった・・・。
テレビ朝日は見事に恐れていたことをやってのけてくれた・・・。

エンディングの主題歌をカットするなよ!(泣

何のことかといえば、昨日放送された「ドラえもん のび太と銀河超特急」の第4章でのこと。今まで私は、ドラえもん映画の醍醐味の一つとして主題歌が挙げられると、うるさいぐらいに言ってきたが、その主題歌をまるまるカットするとは何事か、と(正確にはイントロがちょっと流れたけど)。

確かにね、劇中で一回「私のなかの銀河」が流れるシーンがあったけど、エンディングで流れなきゃしょうがないじゃないの。
ったく、何だかわからんけど最近はドラ映画をテレビで放送しても、中途半端に編集してたり、エンディングをまるまるカットしたりととっても見苦しくなってるんだよね(特に短編なんかひどい編集だよ)。

こんな編集になるんだったら、5回に分けて放送すればいいだろうに
そうしたらノーカットでも放送出来たと思うんだけど・・・。

テレビ朝日の今後の改善に期待したい。


「ドラえもん のび太と銀河超特急」
原作・脚本:藤子・F・不二雄 監督:芝山努

ドラえもん:大山のぶ代 のび太:小原乃梨子
しずか:野村道子 ジャイアン:たてかべ和也 スネ夫:肝付兼太
アストン:真殿光昭 ドン:菅原淳一 ジェーン:丹下桜
ボーム:塩沢兼人 車掌:伊倉一恵

主題歌:「私のなかの銀河」(歌:海援隊 作詞:武田鉄矢)
     「ドラえもんのうた」(歌:山野さと子)
封切:1996年3月2日 観客動員数:310万人

ゴジラ

2004年11月18日 ゴジラ
「衛星映画劇場」のゴジラ映画一挙放送、5日目の今日は1984年の新作「ゴジラ」を。

伊豆諸島・大黒島の大噴火から3ヵ月後。付近の海で漁船・第5八幡丸が嵐により遭難した。その中で唯一生き残った船員は、嵐の中で巨大生物の影を見たと言う。その生物は紛れも無く、復活したゴジラだった。ゴジラはソ連原潜を襲い、静岡県の原発を急襲した後に東京に上陸。破壊の限りを尽くす。政府は首都防衛移動要塞・「スーパーX」を出撃させ、ゴジラを迎え撃つが・・・。


この作品のレビューはもう2度目なんだよね。
前回と同じようなコトを言うのは何だから、今回は特撮シーンに絞って話を進めたいと思う。

まず、前回も触れたサイボットゴジラについて。
その前にサイボットゴジラについてもう一度説明しておこう。復活「ゴジラ」が製作された1984年、東宝はゴジラのアップなどの細かい表情を作るために、油圧で動く15メートルほどの巨大な「機械ゴジラ」を製作した。
それが、そのサイボットゴジラなるシロモノである。何せ20年前の話なので、もうあんまり資料は残ってないみたいなんだけど、このサイボット、どうやら沢口靖子と一緒に各地のゴジライベントに参加したり、公開後は何故か恐竜博などで展示されていたらしい。
当然、映画の中でも使用されたんだけど、これって必要だったのかな?何かとってもでっかいモノを使って撮影したみたいだけど、着ぐるみとの違和感がありまくり。今回の放送で見て改めて思ったけど、表情が違いすぎるよね。
使われたシーンといえば、井浜原子力発電所でゴジラが放射能の炉心を吸収するシーンや、新宿でカドミウム弾を受けてゴジラの動きがしばらく止まるシーンとかなんだけど、見ていてちょっと・・・なんだよな。
まぁ、これだけ違和感ありまくりだったから、次作「VSビオランテ」以来、サイボットが使われなくなったんだろう。

とまぁ、不平・不満が先に進行してしまったけど、その他のシーンはなかなか良かったんじゃないかな?
私のお気に入りのシーンである東京湾の自衛隊対ゴジラのシーンなんかは何度見てもいいと思うし(実はゴジラが熱線で部隊を焼き払ったのってコレが初めてなんだよね)、有楽町マリオンのシークエンスなんかはこの作品、屈指の名場面でしょ。
特に新幹線を持ち上げたゴジラが有楽町マリオンに映りこむシーンは素晴らしい。

んで、その後の新宿の戦いなんだけど、コレはちょっと不満だったなぁ・・・。
いやいや、ゴジラ対スーパーXの戦いはなかなか見応えがあるし、ガスタンクの爆発シーンはさすが中野監督!と思う出来。

でもねぇ、やっぱしあの新宿のビル群を根こそぎ壊してほしかったなぁと思うんだよね。何で壊さなかったのかな?って未だに思うけど、当時の資料を見てみると「80メートルのゴジラが新宿のビルを壊せるのかどうかというジレンマがあった」って書いてある。
やっぱり、30年の間にゴジラを取り巻く環境が大いに変わった証拠なんだろうなぁ。
一応、最後に住友ビルを倒すシーンがあるけど、ああいうシーンがもう少し欲しかった。何かどうしても、遠慮して暴れてるカンジがするんだよね。ま、このことに関してはスタッフもかなり反省したみたいで、その反省に対する答えが「VSキングギドラ」での都庁破壊だと思うんだけど、そういうジレンマに囚われない特撮が見たかった。

昭和の爆破王・中野昭慶監督の爆破シーン復活を切に願う。



「ゴジラ」
監督:橋本幸治 脚本:永原秀一
特技監督:中野昭慶 音楽:小六禮次郎

牧吾郎:田中健 奥村尚子:沢口靖子
奥村宏:宅間伸 林田信:夏木陽介 三田村清輝:小林桂樹 
武上官房長官:内藤武敏 神埼外務大臣:小沢栄太郎
浮浪者:武田鉄矢 原発職員:石坂浩二 新幹線乗客:かまやつひろし

挿入歌:「さよならの恋人」(歌:沢口靖子 作詞:荒木とよひさ)
     「GODZILLA」(歌:「スターシスターズ」)
封切:1984年12月15日 観客動員数:320万人

ゴジラ対ヘドラ

2004年11月17日 ゴジラ
さてさて、本日も衛星映画劇場で放送された作品についてのレビューを。今回は公害問題が色濃く反映されたゴジラ映画の異色作、「ゴジラ対ヘドラ」を。


公害問題が激化する日本。日常茶飯事に工場の煤煙で空気は汚され、海にはヘドロが流されていた。そんな中、隕石から公害を吸って生きる怪獣・ヘドラが誕生した。ヘドラは駿河湾から田子の浦に上陸すると工場の煤煙などを吸ってどんどん巨大化していく。やがて成長したヘドラは硫酸ミストを撒き散らして人々を骨にしていく。その時、地球の危機を察知して怪獣島からゴジラが現れた。かくしてゴジラとヘドラの激しい戦いが始まる。



まず最初にカミング・アウトしておくが、私はこの作品が大嫌いだ。
何を隠そう、グロいったらありゃしない。人はバンバン死んでいくし(あんまり表現は良くないが)、人が白骨化していく姿を生々しく映し出している。
正直言って「恐怖映画」という意味では初代「ゴジラ」を超えている。かつてこんな怪獣映画が存在したであろうか。現在の怪獣映画を見ている限りでは、ここまでの「怖さ」は想像できない。

ところが、この「ゴジラ対ヘドラ」は昭和ゴジラの中でもピカ一の出来であると思う。
最初に「嫌い」だとか言って何だ、と思うかもしれないが、作品的にはとてつもない名作であることに間違いないだろう。

何故かと言えば、ヘドラを完全なメタファーとして描き、徹底的に怪獣映画の重厚さ怖さを描ききったこと自体が偉業だと思うからだ。
当時は怪獣映画の対象年齢が徐々に下がり始め、ゴジラもかつてのメタファーではなくヒーローとして描かれていた。もう、ゴジラ映画では恐怖の対象をゴジラに求めることが出来ない。その為に、恐怖の対象は必然的に敵怪獣へと移行されることになったのだ。

それにしても、新たにヒーローとなったゴジラはかつてない致命傷を負うことになる。今までにもクモンガに片目を潰されたことがあったが(67年「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」参照)、今回はそれ以上の猛攻撃をくらう。何せヘドラは公害怪獣である。ヘドラのあらゆる攻撃に、またもや目は潰され、さらに片手は白骨化するのだ。
それ程の致命傷をくらったゴジラを見て、我々は素直にゴジラを応援することが出来る。
それも、恐怖の対象をヘドラのみに絞ったからこそ、なのだ。

とはいっても、ラストで去っていくゴジラは、ヘドラを生み出した人間への怒りの表情を見せていく。
そのゴジラの表情には何か感慨深いものがあるだろう。

1971年に製作されたゴジラ映画第11作「ゴジラ対ヘドラ」。間違いなく異色な作品だが、怪獣映画で怖さを味わいたい方には是非。



「ゴジラ対ヘドラ」
監督:坂野義光 脚本:馬淵薫・坂野義光
特殊技術:中野昭慶 音楽:真鍋理一郎

矢野徹:山内明 矢野研:川瀬裕之
矢野敏江:木村敏江 毛内行雄:柴本俊夫 富士宮ミキ:麻里圭子
伍平:吉田義夫 ゴジラ:中島春雄

主題歌:「かえせ!太陽を」(歌:麻里圭子)
封切:1971年7月24日 観客動員数:171万人
さて、本日は昨日の「ゴジラ」に引き続き、衛星映画劇場で放送された「三大怪獣 地球最大の決戦」のレビューを。
ちなみに、昨日は「ミッドナイト映画劇場」において「キングコング対ゴジラ」も放送されているが、こちらのレビューは割愛。

黒部渓谷の霞沢に突如巨大隕石が落下する。時を同じくして日本各地に「金星人」と名乗る予言者が現れる。それは行方不明になっていたセルジナ公国のサルノ王女だった。王女を暗殺しようと暗殺団の魔の手が迫る中、王女は次々と不吉な予言をしていく。数日後、その予言どおり、阿蘇からラドンが復活し、太平洋からはゴジラが姿を現す。さらに、隕石の中から宇宙怪獣キングギドラが出現する。キングギドラを倒すために、ゴジラ・ラドンと共闘しようとモスラが日本にやってくるが・・・。



1964年に公開された、「ゴジラ」シリーズの第5作。それがこの「三大怪獣 地球最大の決戦」である。1964年といえば、東京オリンピックが開催されたことで記憶に残る年だが、本作品はまさに怪獣オリンピックの趣を醸し出している。
1954年にデビューした「ゴジラ」以下、56年の「空の大怪獣ラドン」、61年の「モスラ」で主役を張った怪獣キャラクターを一同に会し、最強の敵・キングギドラと対決させるオールスター映画となった。

もちろん、この私も大好きな映画なのだが、今回改めて見た感想について、まぁいろいろと。

怪獣の一対一の戦いの元祖といえる作品が「キングコング対ゴジラ」だとしたら(その前に「ゴジラの逆襲」もあるけど、怪獣プロレスの元祖はやっぱしこっちだよね)、「怪獣バトル」の元祖はこの作品だと思う。
何にしても、怪獣映画にあるべき要素が満載なのだ。前半のゴジラ対ラドンの横浜〜箱根に至るバトルから盛り上げ、後半のキングギドラ登場から破壊、さらに四大怪獣のバトルへとテンポ良く進めている。故に最初から最後までテンションを落とすことが無い。
ところで、この作品、ゴジラとラドンの怪獣バトルはかなりコミカルに仕上げられている。どう考えても爬虫類と鳥類(?)の戦いなのに、二匹の動きは何処かバタ臭くて人間臭い。ラドンのクチバシに突付かれて目をキョロっとさせるゴジラの顔なんかは、見ていて何か微笑ましい。
その人間臭さという意味で、この作品の最大の見所と言えば、怪獣の会話シーンなのだ。
あ、待って。ブラウザを閉じないで!この作品は怪獣同士が吹き出しで会話するアレじゃないから。(^^;

上のストーリーでも触れたが、キングギドラを倒すためにはゴジラ・ラドンと共闘するしかないと考えたモスラは、富士山麓で二体の単独説得に挑む。ちなみに、この時にモンスター語を翻訳したのはザ・ピーナッツ(「シャボン玉ホリデー」のあの人ね)演じる小美人だった。

それにしてもこの怪獣たちの会話がまた面白い。
「力を合わせてキングギドラの暴力から地球を守ろうではないか」と言うモスラに対し、ゴジラとラドンは、
「俺たちの知ったことか。勝手にしやがれ」
「我々が人間を助ける理由は何も無い。人間はいつも我々のことをイジめているではないか」
など、本当に人間臭いことを言ってのけるのだ。怪獣といえども。生き物はみんな似たようなことを思っているんだな、と実感させられる。

まぁ、そんなこんなでゴジラとラドンはモスラの説得を聞き入れずモスラが単身キングギドラに挑むのだが、そのけなげな戦いぶりをみたゴジラとラドンは、キングギドラに挑んでいく。
実はこの作品、ゴジラが始めてヒーローになった記念碑的作品なのだ。

と、かなり特撮シーンに見所が多いこの作品だが、人間ドラマも見所が多い。物語の主軸となるのは、「007」シリーズにも出演した若林映子演じる「金星人」ことサルノ王女の救出劇。ここに夏木陽介と星由里子が絡む展開はなかなか見ごたえがある。
なお、その他にも近年の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」に出演した小泉博や、第1作で山根博士を演じた志村喬なども出演しており、映画ファンにも必見の作品と言えるだろう。



「三大怪獣 地球最大の決戦」
監督:本多猪四郎 脚本:関沢新一
特技監督:円谷英二 音楽:伊福部昭

進藤刑事:夏木陽介 進藤直子:星由里子 村井助教授:小泉博
サルノ王女:若林映子 小美人:ザ・ピーナッツ(伊藤エミ・ユミ)
黒眼鏡:伊藤久哉 沖田課長:平田昭彦 金巻班長:佐原健二
寿山号船長:田島義文 帽子を拾う男:大村千吉 塚本博士:志村喬

挿入歌:「幸せを呼ぼう」「聖なる泉」(歌:ザ・ピーナッツ)
封切:1964年12月20日 観客動員数:541万人

ゴジラ

2004年11月15日 ゴジラ
本日11月15日から衛星第2にて6日間連続で「ゴジラ」映画が放送されることになっている。
故に、これから六日間はレビュー中心(というかいつもそうか)になることをご容赦いただきたい。

今日放送されたのは1954年に公開されたゴジラシリーズの記念すべき第1作「ゴジラ」を。

太平洋沖で漁船が相次いで白い閃光に包まれて沈没すると言う怪事件が続発する。数日後、事件の現場に近い、太平洋上の大戸島に全長50メートルの巨大生物が姿を現す。それは、相次ぐ水爆実験によって目覚めた大怪獣「ゴジラ」だった!ゴジラは警戒網を突破し、東京に上陸。破壊の限りを尽くすゴジラに人類は対抗するが、全く歯が立たない。人類に明日はあるのか。


今からちょうど50年前の1954年11月。映画の歴史を揺るがす一つの大作が世に生まれた。それが、以後の映画界に大きな影響を及ぼしたと言われる「ゴジラ」第1作である。何せ世界でも初といえる特撮を主役にした映画であり、スティーブン・スピルバーグらハリウッドの巨匠らも「ゴジラ」に衝撃を受けたと言われている。
この「ゴジラ」という作品はあまりにも有名であり、今までにもあらゆる方向から全世界で検証が行われているので、今回はいつもと違って細かい説明は省かせていただき、このBSの放送での私の感想についてつらつらと書きたいと思う。

ってなことで、久々に見た感想なんだけど、やっぱし名作なのだ。
いや、これはホントに間違いない。

世界的に高い評価を得ている第1作「ゴジラ」だけど、やはり独特の重みがある。何といっても、怪獣による恐怖をしっかりと描いているし、核の恐怖としてのメタファーとしてゴジラを描くことによって核だけでなく、戦争や科学の恐怖を象徴的に描いている。後にも先にもこれ以上の作品はないと言われているのも頷ける。

確かにこの50年で神格化されすぎているきらいがあるものの、改めて見てその凄さを実感した。
とにかく、特撮技術が凄いのだ。

夜の東京上陸のシーンなんかは迫力満点。白黒の映像だからということもあって怖さも増しているし、50年前の作品にも関わらず合成の違和感も少ない。破壊されるミニチュアの重量感に欠けるという難点があるものの、画面の重厚さから全くもって気にならない。さらに凄いのは、ゴジラが人々に直接白熱光を浴びせるのだ。以後のシリーズではこういう描写はあえて作られていない(2001年の「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」では意識的にこういうシーンが作られたが)。このような描写は、ゴジラが間近に迫ってくる恐怖をしっかりと表現してるといえるだろう。

しかし、この作品の良さは特撮だけではないと思う。特撮映画というものはどうしても特撮ばかりに目が行きがちだが、この作品は人々の苦悩がよく描かれている。
ラスト近くで芹沢博士(平田昭彦)が「オキシジェン・デストロイヤー」という水中の酸素破壊剤を持ってゴジラに特攻するのだが、「悪魔の兵器」を作ってしまった葛藤や戦争への怒りがしっかりと描写されている。
また、以後の作品ではあまり描かれなかった怪獣による被災者の描写がおろそかになっていない。被害に遭った子供から「ガイガーカウンター」による放射能反応が出るシーンや、ゴジラに殺された母の遺体を見て泣きじゃくる子供のシーンなどは、悲しさが胸にこみ上げてくるだろう。

とにかく、この作品はやっぱり名作だと思う。
そもそも子供向けなんかでは全然無いし(何も子供向けであることを否定しているのではない)、世間的な固定概念としてある、怪獣映画=子供向けという方程式を一気に崩す作品であろう。

「ゴジラ」は日本映画が生み出した、立派な社会派作品なのだから。

「ゴジラ」
監督:本多猪四郎 脚本:村田武雄・本多猪四郎 音楽:伊福部昭
特殊技術:円谷英二・向山宏・岸田九一郎・渡辺明

尾形秀人:宝田明 山根恵美子:河内桃子
萩原:堺左千夫 新吉:鈴木豊明 大沢代議士:菅井きん
芹沢大介:平田昭彦 山根恭平:志村喬

封切:1954年11月3日 観客動員数:961万人

ヤマトタケル

2004年11月13日 映画
11月ももう半ば。そろそろテストの時期が近づいてくるので、今のうちに土日に映画を見ておこうと思って、今日はこの「ヤマトタケル」を鑑賞した。

今日はそれに関するレビューを。

ヤマトの国に生まれた王子・オウスは、兄を殺した、熊襲の国の猛き男・クマソタケルを征伐する為に「ヤマトタケル」の名をもらう。やがて復活したスサノオと出会い、戦いに巻き込まれていく。そして鏡・勾玉・剣の三つのミラクルアイテムが輝く時、全宇宙を支配する、魔王・ヤマタノオロチとの戦いが始まる。



1994年の夏休み興行として東宝が製作した娯楽映画。それが、この「ヤマトタケル」である。スタッフには、当時「ゴジラ」シリーズで手腕を見せていた面々が集まり、キャストには「ガンヘット」や「ゴジラVSメカゴジラ」で主演を務めた高島政宏や、東宝シンデレラの沢口靖子が起用された。
まぁ、スタッフやキャストこそ、ゴジラ映画と類似しているが、本作は怪獣映画ではない

いや、ホントに。

本作は、「古事記」や「日本書紀」を題材にした歴史大作として製作された。また1959年に製作された映画「日本誕生」のリメイクのようなきらいもある。故に歴史にある程度強くないと見ていて苦しい。とはいっても、ストーリーの本筋はロールプレイング・ゲームのノリで進行し、見ている方がゲームの主人公になったような気分にさせてくれる・・・ハズ。

この映画、個人的にはまあまあ面白かったと思うが、結構奇想天外な部分が多い。まず、人間が光線を出すのだ。いやぁ、これにはもうビックリである。ツクヨミ役の阿部寛を始めとして、主演の高島政宏や、あげくの果てには沢口靖子も手からカメハメ波光弾を発射する。このようなシーンが出てくるまでにストーリーにのめり込んでおかないと、正直失笑モンである。

だが決してギャグ映画ではないので、ストーリーはあくまで真面目に進行していく。役者陣も大物藤岡弘、や「マルサの女」の宮本信子などかなりの面々を揃えているので見所はある。

そして何と言っても、ゲームチックな本作には数々のゲスト敵キャラクターが登場する。怪獣じゃなくてね。その類を挙げると、高島・沢口両氏が乗る、鳥のアマノシラトリ、クマソの国に住むクマソガミ、嵐の湖に住み、タケルとオトを湖に引きずり込もうとする海神ムーバ、さらに最強の敵であるヤマタノオロチ、そしてタケル・オト・シラトリが変身した巨大ロボット(?)ウツノイクサガミ

・・・ってあれ?

ここまで読んできたならわかると思うが、本作品はやっぱり怪獣映画ですね。ラストは月面でのウツノイクサガミ×ヤマタノオロチの対決になるし、これなんかまんま怪獣バトル。
怪獣映画が好きな私としても、ちょっとコレは残念だったな。

でも、当時は怪獣映画絶頂期だったから、特撮映画に怪獣は必要不可欠だったかもしれない。

個人的にはこういう路線をもう少し続けて欲しかったのだが、このシリーズは1作のみで打ち切りとなった。どうやら東宝は当初3部作構想として製作していたらしいのだが、配給収入は9億と奮わず(興行収入に直すと17億ほど今考えるとまずまずだが、予算のかかる特撮映画の場合は赤字)、結局これ一本のみとなってしまった。

残念である。


「ヤマトタケル」
監督:大河原孝夫 特技監督:川北紘一
脚本:三村渉 製作:富山省吾

ヤマトタケル:高島政宏 オトタチバナ:沢口靖子
クマソタケル:藤岡弘、 ツクヨミ:阿部寛 ケイコウ:篠田三郎
ツキノワ:麿赤児 イナヒヒメ:杜けあき スサノオ:目黒祐樹
ゲンブ:ベンガル 村民:上田耕一 ヤマトヒメ:宮本信子

主題歌:「RAIN」(歌:GLAY 作詞:YOSHIKI)
封切:1994年7月9日 配給収入:9億 観客動員数:不明(資料不足)
今日はBSで「ゴジラ」に関する特番を放送した。

内容的には正直期待ハズレだったんだけど(雰囲気がちょっと暗かったからね)、そんなコトはもはやどーでもいい

番組を見た方ならわかるかもしれないけど、何ですか、あのローランド・エメリッヒの態度は

わたしゃ、失望したよ。

何のことかといえば、番組内でエメリッヒのインタビューシーンがあったんだけど、そのコメントがあまりにも腹立たしいものだったのだ。
本当なら、どんなコトを言ったのかここに書くべきなんだけど、書くのも腹立たしいから書かない。

私は「GODZILLA」という作品は別に嫌いじゃないし、エメリッヒ自体も才能ある人材だと思っていたが、6年経ってそれが覆されるとは思ってもみなかった。

確かに、アメリカ版ゴジラは全世界で批判されたし、日本版ゴジラ「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」で「アメリカ版は認めてない」なんてセリフがあったぐらいだから、怒りを覚えるのはわかるけれども、大人気ないと思うよ。

最新作「ゴジラ FINAL WARS」にもアメリカ版ゴジラがジラという名前で登場するけど、どんなシーンになるかいろんな意味で楽しみだな。

おっと、何だか今日の日記はすっかりエメリッヒ批判になってしまったね。
今週はホントは「ヘキサゴンスペシャル」の予定だったんだけど、例の件の関係で来週に先送り。


紳助がいない「ヘキサゴン」の司会は誰かな?


やっぱり三宅アナが妥当?
体を壊しましたです

いや、ホントに。連日の無理が重なって体がボロボロになっていた。PCをしばらく触っていなかったので、今は時の流れに追いつこうと精一杯。

まぁ、そういうコトで、今日はこの連日に見た「のび太の創世日記」に関するレビューを。

夏休みの自由研究のためにのび太は、ドラえもんの「創世セット」でもうひとつの宇宙を作ることに。地球そっくりの星に生命が誕生する様子を観察するのだ。
 スネ夫、ジャイアン、しずかも参加して共同研究が始まった。
 やがてのび太の作った新しい地球に人類が誕生する。そこには、のび太そっくりの人間がいたので、のび太はその子孫のことが気になってしょうがない。神様になったのび太は、原始時代、神話の時代、おとぎ話の時代と、いろいろな子孫の世話をやいていく。そして、不思議なことにどの時代にも、地底世界の伝説が残っているのだった。
 現代に近い時代、のび太そっくりの野美秀は、南極の大きな穴の探検に出かける。のび太も一緒にもぐると、のび太の作った新しい地球の中身はなんとからっぽで、昆虫人が文明を発達させ、地底世界を作っていた。そう、本当なら、のび太が作った地球では昆虫が栄える世界になっているはずだったのだ。しかし、「創世日記」で地球を作る間ののび太の失敗やわがままのおかげで、地上は人間のものになり、昆虫は地底にかくれて生きてきたのだ。
 昆虫人たちは、なんとか地上を取り戻そうと人間に戦いを挑もうとしていた。果たして、のび太たちはこの戦いをくい止めることができるのだろうか!?


(※「映画ドラえもん 25周年オフィシャルサイト」http://dora-movie.com/film_history/より引用)

本作「ドラえもん のび太の創世日記」は、1995年に公開された映画「ドラえもん」シリーズの第16作目。
今までの「ドラえもん」映画は、ドラやのび太たちが別世界で危機に遭遇し、からくもそれを突破するというのが一つのパターンであったが、今回はのび太が作った第2の地球の人々が主人公であり、ハッキリ言ってのび太やドラえもんたちは脇役である。

とはいっても、大長編の基本要素である謎解きはあるし、事件を巻き起こすのもまたのび太本人なのである。だが、やはりドラえもんたちが物語においては傍観者なので、主観的に物語に絡んでいた今までと比べて、当然客観的に主要5人が絡むので、緊迫感は少々薄いかもしれない。

だが、ジャイアンとスネ夫が危機に遭遇したりもするし、のび太が作った星の中で活躍する人々は、のび太たちのそっくりさんである、という流れなので、違和感を感じるコトはさほどないと思う。
物語のクライマックスに登場する、野美しず代なんかは、まさにのび太たちの未来をイメージして描いている。

いつもと雰囲気はちょっと違うが、楽しむことは出来るハズだ。

ところで、今回は46億年前の地球誕生から、明治時代(だと思われる)までの歴史を追った展開になっているので、その時代ごとに、いろんな物語のパロディを見ることが出来る。例えば、平安時代のシーンには芥川龍之介「羅生門」のパロディなんかが登場したりする。この辺りは、大きくなってから見るからこそ、楽しむコトが出来るのだ。

最後に、「ドラえもん」映画のメインテーマの一つである主題歌なんだけど、今回は海援隊が歌っている。今までずっと大長編の主題歌の作詞を手掛けてきた武田鉄矢だけど、海援隊として歌ったのは今回が初めて。その主題歌の「さよならにさよなら」は柔らかい曲調で、聞いていて和んだ気持ちにさせてくれる。
この海援隊は、次作「のび太の銀河超特急」でも主題歌を歌っていることは承知の事実である。

「ドラえもん のび太の創世日記」、一度ご覧あれ。

「ドラえもん のび太の創世日記」
原作・脚本:藤子・F・不二雄 監督:芝山努

ドラえもん:大山のぶ代 のび太:小原乃梨子
しずか:野村道子 ジャイアン:たてかべ和也 スネ夫:肝付兼太
ノンビ・ノビ彦・ビタノ:林原めぐみ 野比奈:辻村真人
野美秀:井上和彦 源しず代:玉川紗己子 出木松:速水奨

主題歌:「さよならにさよなら」(歌:海援隊 作詞:武田鉄矢)
     「ドラえもんのうた」(歌:山野さと子)
封切:1995年3月4日 観客動員数:260万人

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